内容説明
「私の目は何も見えないんです。それなのに、とつぜん退院だなんて…。あまりにひどすぎるわ」震える私の声は、いつの間にか泣き声に変わっていました。高校3年生の春にベーチェット病を発病してから10年、27歳の著者は、医師から失明の宣告を受ける。深い泥沼のような絶望から1年半の間ひきこもっていた著者に、やがて変化が訪れる。『ベルナのしっぽ』の著者が、失明してからの半生を、力強く綴るポジティブ・エッセイ。
目次
1章 治らない病気
2章 巣ごもりの日々
3章 白い杖を握って
4章 母からの巣立ち
5章 お母さんになりたい
6章 ベルナとの二人五脚
7章 赤ちゃんの誕生
8章 さようなら、ベルナ
9章 夫の闘い、私の闘い
10章 かみ合わない家族
11章 大きな夢をいだいて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読み人知らず
4
郡司さんの自伝的な話。幹太が一芸入試で役者を目指しているくだりは驚き。そんなふうに育っていったのかー。ペリラが長生きしてるようでよかった。2013/03/06
とーこ
3
ベルナのしっぽを読んでからこちらの作品を読みました。文章は読みやすく、するする読めます。ベルナのしっぽとかぶる話も多かったですが、前後のお話が知れてよかったと思います。 ほかにもいろいろ郡司さんの本はあるんですね。 ほかも読んでみようかな・・・2013/09/04
ヤナギ
2
ちょっと読みづらかった。今は盲導犬も広く知られていて本当にいい時代になった。2010/11/24
うりぼう
2
見えても転ぶ、最近の私。2005/07/15
Hi
2
いろいろ考えさせられた。