角川文庫
お母さんは「赤毛のアン」が大好き

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  • サイズ 文庫判/ページ数 125p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043640027
  • NDC分類 019
  • Cコード C0195

内容説明

カフカの『変身』で主人公が変身する虫はどんな虫?本の解説は本文の前に読む、それとも後?『大菩薩峠』全巻と安吾の問題長編『吹雪物語』、どちらを読みきったら自慢になる?リアリストの母の愛読書は『赤毛のアン』。その理由は?こよなく読書を愛する本の虫たちの仲むつまじい会話が、かわいいエッセイ漫画になりました。読み終えた後、もっと本が読みたくなる一冊です。柴田元幸とのオースター談議付。

目次

オースターたち
ポール・オースター『偶然の音楽』
本を拾ったことがありますか?

「本の解説」先に読むか後から読むか
ストリックランドの汚名
読み手の身勝手
装幀の力
なんかそーゆう本なのだ
私はこれを“読みきった自慢”男性編〔ほか〕

著者等紹介

吉野朔実[ヨシノサクミ]
漫画家。『少年は荒野をめざす』をはじめ、登場人物の精神描写を重視した格調高い作品を絶妙に描き、傑作を生みつづけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kana

31
最近はまっている吉野氏の本にまつわる漫画エッセイ。「読みきった自慢」は私の場合、「存在の耐えられない軽さ」かな。何度も中断しながら3年くらいずっと読んでました。お風呂読書談義やいつも本を持ってないと落ち着かないという話には共感しまくりです。今も3冊持ち歩いてる!とかお風呂は短編集を1つ読むくらいがちょうどいいとか勝手に会話に参戦。そして柴田先生との対談!彼が難しい文学論を展開しているのに、「アメリカの食べ物はおいしくない」からオースターは食べ物のシーンがそっけないのではとの身も蓋もない著者の分析に笑った。2013/05/15

ぱんちゃん

13
[再読]本の雑誌社から出ている吉野朔実劇場の文庫本。私の「読みきった自慢」は大石圭さんの『湘南人肉医』です。8年ほど前酔っぱらって近所のTSUTAYAに行き閉店まで立ち読みし、2日かけて読みました(すみません汗)。人肉に憧れる凄腕整形外科医の話なのですが、そりゃあもう旨そうに料理するんです!!Tボーンステーキ、骨の回りはこそげてミンチにしてソーセージ、煮込み料理。女性を口説くのも上手く、手術も凄腕。太ったおっさんなのにやりおるのです!今でもかなり記憶に残っているので自分にとって衝撃の一冊でした。2014/09/21

さとちん@脊椎オパ3/10参戦

13
『お父さんは時代小説が大好き』の続きです。読書メーターにユーザーの多くが楽しく読める本ではないかと思います♪『私のザムザ』それぞれありそうですよね♪あの理不尽さは本当に…(涙)私も『グレゴール』の方が耳障りが良い気がします(笑)。あとがきの『友達と一冊の本を違う立場から読む』『私と彼女にしか解らない話に熱中すると言うのは甘美でした』がすごく共感できます。お勧めを読みあってタイムリーに熱く語れる友人は貴重ですよね。私の読み切った自慢は…しをんのしおり?仮面の告白?北斗の拳全巻ですね(笑)2013/07/02

読み人知らず

13
吉野さんの本好きゆえの悩みは共感するし、漫画も多く入っててとても読みやすい。 2006/03/28

岡本匠

9
本の雑誌の連載をまとめたもの。吉野朔実が亡くなって2年ほどになる。高校生の時に月下の一群を読んで好きになった漫画家さん。少年は荒野をめざすまでは読めたのだけれどジュリエットの卵は読むのが苦しくなり途中で投げ出してしまった。多分今から読もうと思ってもやはり読めないのだろうな。この本は本に関するエッセイマンガ。2018/08/19

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