出版社内容情報
それは資本主義を変える、革命的な闘いだった!60年代に始まった証券取引所のコンピュータ化の動きに、やがてジャーナリズムと金融システムは根こそぎ飲み込まれていく。「メディアと市場」――その知られざる半世紀の興亡を描いた傑作ノンフィクション!
下山 進[シモヤマ ススム]
著・文・その他
緒方 修一[オガタ シュウイチ]
著・文・その他
内容説明
一九六三年、破滅寸前の通信社「ロイター」の社長に抜擢されたジェラルド・ロングは、起死回生の策として市況に注目する。同じ頃、日本でも「日本経済新聞」が市場のコンピュータ化の波頭を睨んでいた―。金融と情報が融合し、ついにはメディアそのものが「世界市場」の主役に躍り上がっていく二〇世紀後半。その熾烈な戦いのなかで、群雄割拠するメディア企業の何が興廃を分けたのか。D・ハルバースタム『メディアの権力』を凌駕するスケールで描かれたノンフィクションの傑作。
目次
プロローグ
第1章 潰れかかった通信社
第2章 取引所とコンピュータ
第3章 黄金郷へ
第4章 国士
第5章 筆剣一如
第6章 同盟解体
第7章 強者連合
第8章 独裁と密告
第9章 退場する将軍
第10章 漂う通貨
第11章 ロイター・モニター
第12章 裏切られた革命
著者等紹介
下山進[シモヤマススム]
1962年、東京都生まれ。86年早稲田大学政治経済学部卒、同年(株)文芸春秋入社。92~93年コロンビア大学ジャーナリズムスクールに留学
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