内容説明
榎戸与一郎は藩命を受け、江戸へ向かった。家老を継いで五年、藩主側室だった姉が逝き、弟は他家へ養子に出て、隠居した父は病床に伏している。鬱々とした日々の中、与一郎は酒毒に侵されていた。図らずも敵討ちの標的としてつけ狙われ、治療も兼ねて町家に潜伏するが、江戸藩邸に垂れこめた藩内抗争の暗雲が、与一郎にも襲いかかる…。江戸城からの思いがけない味方、そして「神君お墨付」の真相とは。“与一郎”シリーズ、待望の文庫化。
著者等紹介
羽太雄平[ハタユウヘイ]
1944年、台湾生まれ。カメラマン、広告会社経営を経て、89年、『完全なる凶器』で小説CLUB新人賞を受賞。以後、作家生活に入る。『本多の狐』で第2回時代小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ハイランドの愛の余韻 ハーレクイン
-
- 電子書籍
- 市場主義のたそがれ 新自由主義の光と影…