- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 角川スニーカー文庫
内容説明
5つの宝玉を集め、運命の塔がそびえる北の大陸へ向かったミツル。ミツルは北の統一国家との交渉を有利に運ぶため、現実世界の動力船の設計図を持っていた。このままでは南の連合国家が制圧されてしまう。ミツルが願いを叶えてしまえば、自分の運命も、そして幻界の未来も終わってしまう。ワタルは苦悩しつつも、ミツルを追いかけるため、ファイアドラゴンの住まう島へと向かうのだった。ファンタジー大作ついに波乱と感動の完結。
著者等紹介
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。89年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞、92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。93年『火車』で山本周五郎賞、97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を、99年には『理由』で直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とり
6
再読。いつもの事ながら、ラストに向けて号泣。『変えるべきなのは僕の運命じゃなくて、――僕自身なんだ』自分の運命を変えるのではなく、幻界を守る決断をするまでのワタルの旅は、本当に仲間と一緒だったのだ、とミツルを思うと泣けます。別れは辛いものだけど、全てがなくなる訳じゃなくて、それはミーナの『元気でね』という言葉にあるんだと思います。本当にこの話が好きだ。2011/08/25
てつ
1
弱気ワタルが様々な人たちに助けられて、どんどん成長していく姿がいい。展開も早く、一気によみおわってしまった。後日談等あれば読みたい。2021/03/21
藤井
1
まぁこのテの本だとこういうラストは正統派なんでしょうけど…個人的には折角応援してたのに、なんなわけ?という気持ちである。2009/09/07
すみきち。
0
【★★★★☆】再読。最終巻。自分の運命を変える為に幻界への扉を潜り、試練を乗り越えてきたワタルとミツルの旅がいよいよ終わりを迎えます。ワタルの下した願いに胸がワっと熱くなり、お母さんの「覚えてる」に鳥肌が立ちました。幻界での出来事はいずれ忘れてしまうけれど、消えはしない。「サヨナラ」じゃなくて「元気でね」がとても良かった。一回りも二回りも大きく成長したワタルとお母さん。二人で幸せな道を歩んでいって欲しい。そしてミツルと妹も。唯一、お父さんの事は胸につっかえていますが…。立ち向かう勇気をくれる物語でした。2017/05/15
redmove
0
自分の運命を変えるため"幻界(ヴィジョン)"で女神の居る運命の塔を目指すワタルが、様々な困難を乗り越え女神に会い、願いをかなえる姿を描くファンタジー。第4部。色々気になるところもあるけど、宮部氏らしい良い話で、面白かった。最後はちょっとうるっと来るところも。 2015/07/28