角川ホラー文庫
闇夜に怪を語れば―百物語ホラー傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043598021
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

月のない晩、一堂に会した人々が百筋の灯心に火をともし、怪異を語り合っては、一話ごとに灯心を一筋ずつ消してゆく。やがて百話満了した真闇のただなかで、必ずや怪しい出来事が起こるという…。江戸から続く「百物語」怪談会の伝統と恐怖を今に伝える、小説、エッセイ、詩歌から評論まで、多彩な作品を精選収録。時の流れに磨きぬかれたホラー・ジャパネスク=究極の怪談をお楽しみあれ。

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。『幽』編集長。早稲田大学第一文学部日本文学科卒。82年4月の創刊から2003年7月の終刊まで「幻想文学」編集長を務める傍ら怪奇幻想文学関係の企画・編纂・批評活動を展開
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

229
『百物語』をテーマに編まれたアンソロジー作品。京極夏彦、遠藤周作、泉鏡花、森鴎外など、近・現代の壮そうたるメンバーが執筆した19作品(京極夏彦氏と東雅夫氏との対談も収録されている)で構成されている。単なるホラー作品とは、一線を画した上質な雰囲気を醸し出している俊逸な一冊。2021/04/12

mocha

98
「百物語」について書かれたものを集めた、とても豪華なアンソロジー。それほど怖いものはなかったけれど、各人各様の筆の妙を堪能できる。杉浦日向子さんの正しい百物語のお作法にふむふむ…。遠藤周作、森鴎外といった文豪も怪談をものしていたとは知らなかった。恐ろしいことが起こりそうな百物語だが、少なくとも東雅夫、京極夏彦両氏は百物語に祝福されているようだ。2017/08/10

吉田あや

79
江戸時代から続く「百物語」。その名の通り、怪談会の怪異の話をテーマに、正しい百物語の作法や歴史なども知れて、時代を超えて続く怪奇の魅力にドキドキしたり、わくわくしたり。中でも特に好きなのは、<岡本綺堂>百物語の最中に起きた、消えた奥女中の怪。あの世とこの世のあわいで、ふっと黒い影を見せるヒヤっと感が面白い<岩井志麻子>。夜中の鏡はなんともひんやりと恐ろしい、<村上春樹>学校の怪談。豪華な作家さんたちの正統派怪談アンソロジー、湿度もあって日本王道の夏の怪は、秋の入り口にぴったり。2017/09/04

じゅんぢ

32
怪談話としての百物語を読みたい人は手を出さない方がいい。なぜかというと、怪談話よりも百物語の空気感や雰囲気に重点をおいている作品が多いから。2019/02/02

金吾

22
怖さを感じるものはあまりありませんが、意外な人が意外な作品を執筆しているのを驚きながら読めました。2022/11/11

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