出版社内容情報
史上初、本格ミステリ大賞2度受賞の偉才が紡ぐ衝撃の結末!望みどおりの結末なんて、現実ではめったにないと思いませんか? もちろん物語だって……偉才のミステリ作家が仕掛けるブラックユーモアと企みに満ちた奇想天外のアンチ・ハッピーエンドストーリー!
歌野 晶午[ウタノ ショウゴ]
著・文・その他
内容説明
夏休みのたびに私は母の実家がある田舎へ行った。新鮮な山海の料理に、いとこたちとの交流。楽しい夏の日々だ。あの部屋にさえ入らなければ…。(「死面」)理恵が合コンで出会い、付き合ったのは、容姿はよいがかなり内気な男。次第に薄気味悪い行動を取り始め、理恵は別れようとするのだが…(「殺人休暇」)。平凡な日常の向かう先が、“シアワセ”とは限らない。ミステリの偉才が紡ぎだす、小説的な企みに満ちた驚愕の結末。
著者等紹介
歌野晶午[ウタノショウゴ]
1961年千葉県生まれ。東京農工大学卒。88年『長い家の殺人』でデビュー。2003年に刊行された『葉桜の季節に君を想うということ』が「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」の第1位に選ばれ、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞し、ベストセラーとなる。10年には『密室殺人ゲーム2.0』で史上初、2度目となる第10回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっさん
203
★★★★ 表題どおり〝バッドエンド〟を揃えた短篇集。3~4頁で終わる作品もあり、ミステリの名手の意外な一面を見ることができた。特異な設定に引き込む文才は、どこか星新一さんを感じる。2018/11/09
馨
160
短編集。どれもイヤミスで軽いどんでん返しもあり楽しめました。どの作品も同じぐらい良かったので逆に気に入った作品がないという不思議な本でした。2018/11/01
takaC
134
世間ではバッドエンドも根強い需要があるからな。かく言う自分も巧いバッドエンドは好き。2016/08/07
勇波
112
歌野作品は大好きな作品がとっても多いけど、肩透かしを喰らう作品も少なからずあると思います。今作は短編集なので軽い気持ちで手に取ったのですが、良い意味で裏切られました。音楽アルバムで言えば「捨て曲なし」と言ったところでしょうか。。各物語から繰り出されるジャブにいちいちダウンを奪われ続けるって感じです。(←わかりにくい…)ともかく超オススメ短編集であることは間違いありませぬ★2016/02/29
ダイ@2019.11.2~一時休止
99
短編集。小説なんだからハッピーエンドの方がいいんだけど、イヤミスとして楽しめた。2013/09/04
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