内容説明
満腔の怒りこめ社会保障変質を糺す。そもそも社会保障とは何か―その大原則から、社会保障リストラ・規制緩和・公的介護保険などの今日的諸問題を考える。
目次
前編 社会保障の保険主義化論と「公的介護保険」構想(「市場原理と自己責任」論・「規制緩和」攻勢;社会保障の戦後50年と「将来像」;95年勧告における社会保障理念の転換;95年勧告と政府の「公的介護保険」計画)
後編 ナショナル・ミニマムと保険主義(ナショナル・ミニマムの原像と現実;ベヴァリジ・モデル社会保険方式の破綻;社会保障将来像委員会第1次報告とILO報告「21世紀への社会保障の発展」;日本型大企業支配社会の「福祉」像断章)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
1
1996年5月10日発行(初版)。5月に読み終えた『講座現代日本 第4巻 日本社会の対抗と構想』に参考文献として紹介されていて興味を持った。ネットで古書として購入。介護保険導入前の出版で、題名通り「社会保障の保険主義化」を批判している。諸雑誌掲載論文を集めたもので、ややまとまりを欠く印象もあったが、やや長い(13ページ)「まえがき」で述べられている著者の問題意識には共感できた。ベバリッジ報告に対する問題点の指摘は大変参考になった。本書と同時に『ベバリッジ報告』も求めたので、近日中に読みたい。2021/07/06
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