内容説明
同期会が催された山荘で三日三晩に三人のメンバーが絞殺された。俳優の桜木も会に参加していたが、なぜか、その間の記憶が抜け落ちていた。ただ、ひとつロープで他人の首を絞めた生々しい感触を除いては…。そしてその追い打ちをかけるように何者かからワープロ原稿が送られてきた。そこには空白の三日間が小説として再現され、桜木を真犯人として断罪していたが…。トリック&ロジックの本格派が新たに叩きつける「読者への挑戦状」。長編ミステリ。
著者等紹介
依井貴裕[ヨリイタカヒロ]
1964年、大阪生まれ。関西学院大学文学部卒業。1990年『記念樹』で鮮烈デビュー。奇術と論理の本格派としてミステリファンを魅了する
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
44
紹介していただいた本。記憶は無いけれど過去の殺人に通じる様なリアルな感覚は刻み込まれている主要登場人物である桜木。失われた記憶に繋がる文章が手元に送られてくる事で物語が動く展開。ありか?なしか?と聞かれたら、あり。作中作を読み解く事で視えてくる衝撃のラストには気が付かなかったけれど、素直に受け入れられた。ただ、これだけは書かせてほしい。如何にも、気がつく?解る?という展開は犯人当ての為に描かれた内容。ミステリに物語を求める人には合わない。ただ、驚かされる内容が好みな私は、すきな作品。2018/11/25
だーい
43
久しぶりの本格推理小説。小難しいところも多いが、そんなトリックもあるのかと驚き。確かに映像化は不可能だ。2025/07/27
Tetchy
42
確かに一見普通の手記のように読み取れるが、なんだか解らない違和感をある。しかしそれがなんだか解らないまま、190ページ弱読み終わり、読者への挑戦状が挿入される。どうにも解らないまま解決編に行くと思いもよらないトリックに驚かされる。しかし残念なことに本書の根幹を成すロジックには21世紀の今ではかなり苦しいものがある。また真犯人の正体も実に意外だが、当時のミステリ文壇の流行を取り入れた内容になっている。ただ探偵役の多根井理のキャラクターが平凡で単純なロジックマシーンになっているのが惜しい。2010/06/02
よるのもち
36
著者の作品は初。山荘で連続殺人事件に巻き込まれた俳優・桜木。その時の記憶が抜け落ちているが、唯一自分が誰かの首をロープで締めた感覚だけが残っていた。さらには、匿名で桜木を真犯人だと指摘する小説が郵送されてきた。「読者への挑戦」が挟まれた時点で、誰が犯人なのか、どう話が収束するのか全く分からなかったが、綺麗なロジックと大胆なトリックを堪能できた。久しぶりに騙される快感を味わうことができた。2020/04/20
キナコ
34
積読本。「映像化不可能」に惹かれて購入。作中作の視点でストーリーが進む。犯人当てをするにあたり、事件の流れから犯人を絞っていくのは分かるがどんでん返しかと聞かれるとちょっと…オチもしても納得はするが…ロジックとしては面白かった。2026/07/10




