内容説明
各地で突然の失血死が連続する。死亡した人間には死因となる疾患も認められず、また死者たちを結ぶ接点もない。医師の若勢は、死者たちを調べ、脳神経細胞の異常な繁殖に気づくが、脳細胞そのものは破壊されておらず、細菌も検出されない。見えない原因、とどまることのない死。しかし、やがて若勢のもとをおとずれた二人の人物から、真実は明らかになる。それは、人間自らが作り出してしまった最悪の敵―。書き下ろし医学ホラー。
著者等紹介
米山公啓[ヨネヤマキミヒロ]
1952年山梨県生まれ。医学博士。専門は神経内科。’77年聖マリアンナ医科大学卒業。’98年聖マリアンナ医科大学を退職、医師を続けながら作家活動を開始する。著書に「ロックド・イン症候群」「沈黙野」「ダブル・スパイラル」など多数
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とらみ
2
医療パニックものかと思ったらSFだった。ネットやってるだけで感染するならわざわざ人が集まるとこで拡散させようとする必要あるんだろうか。こういう謎の病原菌みたいな話はその謎が解けてくとこが面白いのにその過程がほとんどなかった。あと文句ばっかになっちゃうけどものすごく都合よくナビが改造されたりしてるとこに冷めた。2010/11/04
ヒートあっぷぷ
2
ネタ振りで終わった感じがした。 私の想像力不足のせい?2009/10/09
ゆずぴ
1
話が荒っぽい…文章が荒っぽいのかな。表現もなんだろう…稚拙というかどっかに宇宙ステーションの中のようなみたいな表現があったんだけどそれって表現になってないんじゃないのとか思っちゃった。どれもあいまいな表現ばかりで怖さが無いし、思い込みだけで文章進んじゃってるようで置いてけぼりもひどい。2時間ドラマの小説化みたいな薄さでがっかりでした。ホラーじゃないよ!2014/12/06
あず
1
久々の角川ホラー。謎解きも行き当たりばったりで、よくわからない手がかりから独自理論を発揮させてあいかわらずなんでもありだな。オチもまさかそんな事がって感じで笑って流す他ない。ワン設定だけでここまで話をひろげれるのはなかなかすごいですね2012/12/16
きら
1
ライブハウスで行われていたとあるライブの最中、ボーカルが顔中から大量の血を流して死亡するという異常な事件が発生した。それを機に、国内で同様の事件が多発する。これは、新種のウイルスの仕業なのか? 科学研究所の若勢は真相を追求するが…… スタンダードなバイオホラー。そんなに特筆することがない感じ。こんな事件が実際に起こったらそりゃ怖いどころの騒ぎじゃないだろうけど、小説として読む分には、絶対的にケレン味が足りなくて盛り上がらなかった印象。『リング』の亜種のまま、しかも中途半端なところで終わってしまった。2012/01/26