出版社内容情報
25万人の人員を擁する日本最大の組織でありながら、その細部はベールに包まれたままとなっている警察。その頂点に立つ警察庁のシステムと官僚たちの行動を徹底的に調査・取材した、白熱のインサイド・ルポ!!
内容説明
26万人もの人員を擁していながら、その詳しい実態は外部からはうかがい知ることのできない警察。絶大なる権力を誇り、日本全国に網の目のようなネットワークを張り巡らしているこの巨大機構はどうなっているのか、その頂点に立つ警察官僚はどのように警察を支配しているのか、そして政界との癒着、官僚の大量天下り、警察不祥事などの問題はなぜ起きるのか。名作“官僚”シリーズの著者が、厖大な資料と独自の取材をもとに、日本最大の組織の全貌に迫った傑作インサイド・ルポ。
目次
第1部 日本警察の巨大な支配構造
第2部 検証 警察機構の最前線司令部
第3部 警察組織を支える影の軍団
第4部 警察官僚の生態と権力病理
第5部 警察は誰のためにあるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kazuyuki Kuroki
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かつて一度読んだ本だが、本棚の奥から引っ張り出してきて再読。警察というのは、国家官僚と地方官僚の共同により、二十五万人を超える人間で構成される暴力装置である。これほどまでに異色の官僚組織は、日本には他にない。大抵の人にとって警察という官僚機構には馴染みがないが、これを一冊読めばその本質が理解できるだろう。読むに値する本であるが、内容には常にアップデートが必要である(仮に著者が死亡した後でも)。2016/11/14
Kenji Suzuya
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前半で警察、特に警察庁の機構と人事慣行を扱い、後半では警察を巡るスキャンダルを扱っている。前半部分については若干の調べはあるものの、浅い。後半にいたってはニュースの切り貼りにすぎない。全体を通じて、ニュースの切り貼りと若干のインタビューに終始しているという印象。宣伝文句の「インサイド・ルポルタージュ」という水準に達しているとはとてもではないが言い難い。2016/09/04
アマデウス
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前半は組織とか制度は面白かったけど、後半の不祥事とかツッコミが紋切りで物足りナイ2009/12/15
アボカド
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いつかも忘れてしまうほど以前に読んだ本。おおむね、資料として活用している。