角川文庫<br> 世紀末の作法―終ワリナキ日常ヲ生キル知恵

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角川文庫
世紀末の作法―終ワリナキ日常ヲ生キル知恵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043530014
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

テレクラ・ブルセラ・プリクラ・ポケベル。90年代の日本に何があったのか。社会学者・宮台真司の行動の源泉を知る一冊。

目次

第1章 現象編―彼女の日常、彼らの風景(世界を受け入れない少女たち(桜井亜美『イノセントワールド』解説)
「セイソな」女子高生は「インビな」人妻に成長する!?
「売春女子高生」は「女性自衛官」になる!? ほか)
第2章 背景編―殺したい物語(「屋上」という居場所;三島由紀夫に死を!;電子ネット社会を生き残る女の子たち ほか)
第3章 提言編―世界と自分のリセット(女性たちの「断念」にこめられているもの;平準化幻想―「過剰な規範性」こそ問題、のしかかる差異と折り合って;新しいイノセンス―汚濁にまみれつつ世界を拒絶する、「新少女」が示す実存形式のひろがり ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サイバーパンツ

13
他の本で宮台の提唱する概念を知っているだけで、90年代の宮台真司はまだ全部読んでいないが、本書を読めば、90年代宮台思想を俯瞰できると思う。本書は90年代に有効だった作法なので、テン年代の今に読む意味は特にないが、ブルセラ調査や豊富なサブカル知識、今に通じるところもある冴えた分析など、彼の知識量、頭の良さ、経験がいかにすごいものであるかが理解できる。それに、単純に読み物として面白いので、手元に置いておきたい。『サブカルチャー神話体系』的面白さが感じられる本。2016/08/08

K K

2
私がお嬢様学校で真面目に箱入り娘をやってたとき世の中はこんなんだったのね。衝撃。宮台さんは会ったことあり大好きでしたが、いやはやびっくり!何年も前の本だから、古い情報もありますが、今日の問題は昔からあったんですね。ただ先駆けというか。素晴らしい頭脳の宮台さんの分析が光る。私達はとんでもない時代に生きている。そして”おやじ”たちの偽善。また宮台さんに会いたい。2016/09/02

motoki fujitani

2
90年代発売だが、現代にも当てはまる事があり、成熟社会の根源の変わらなさ(終わり無き日常)に嫌気がした。短稿を集めたものなので、多少つぎはぎ感はあるが、思考の連続性は感じられるものであったので、読みやすかった。作法や知恵が著者にとっての90年のものなので、現在への変容を知りたい。2016/02/18

サイネリア

2
予備校時代か高3かどちらかの時に読んだ本。蛍雪時代の宮代先生の本を読んで、自分の興味のあることは「社会学」という分野なのだとわかったことが社会学専攻への道を進ませたので自分にとっては思い出深い本。2013/04/25

dubstepwasted

1
脚本を書く参考に。2015/12/10

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