内容説明
就職予定だった会社が倒産、冴えない日々をおくる大学四年生、鵜沢裕司。バイト先のコンビニで「アメリカスナカケババア」に遭遇したのを皮切りに次々と新種珍種の妖怪にめぐりあう。妖怪マニアの鳥飼、謎の妖怪博士ドッテンボロー氏、そして、いとしい「コテンニョ」が鵜沢をめくるめく妖怪天国に導いて…。瀬川ことびの新境地、可笑しくてちょっと切ない妖怪ストーリー。
著者等紹介
瀬川ことび[セガワコトビ]
1964年、福岡県生まれの大分県育ち。99年「お葬式」で第6回日本ホラー小説大賞短編賞佳作となり、デビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろねこ
8
どうしても瀬川作品が読みたくて、電子書籍で購入。。 今までの作品と比べたらわたしの中では劣るけど、でも相変わらずのユルさが好き♬ ただし最後に就職を結局あきらめたのはいかがなものか、、ビール工場、行けばいいのに(._.) コテンニョの可愛さに癒された1冊だった♡2017/10/13
読み人知らず
8
妖怪との触れ合いが楽しくていい。何でこの人の作品はホラー文庫に入ってるの??2013/04/01
眠る山猫屋
7
再読。この人の才能、おしい。面白いのになぁ、短編。今回は連作で、就職先が倒産し、宙ぶらりんな主人公。アパートの先輩に誘われて“妖怪ウォッチング”に出かけることに。人の世の隅々に、こんなにも妖怪が共生していたなんて…(笑) 外来種のミシシッピスナカケババァと遭遇したのを皮切りに、シベリアから渡来してきたテンニョたちや、カッパなんかと接近遭遇。いつしか立派な妖怪ウォッチャーへの道を…楽し過ぎ。2011/05/01
Yuzupon
5
角川ホラー文庫だと思って読むとずっこける作品、ゆるいです。双眼鏡持って妖怪をウォッチングしにいく話。インドの神ヤクシニーと如来の関係など、民間伝承の伝播に絡めた部分が特に面白い。2012/09/06
horahuki
5
面白かった。最初は何とも思わずに読んでいたけど、鵜沢が妖怪ウォッチングにはまっていくにつれてこちらもワクワクしながら読んでいた。ていうか、ジェイソンとフォーク一本で渡り合うドッテンボロー博士すごすぎ。妖怪ウォッチングしてぇ。2011/08/19