角川ホラー文庫<br> そこに、顔が

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角川ホラー文庫
そこに、顔が

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043522149
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「そこに顔が」そんな言葉を残して、大学教授だった高橋の父が自殺した。遺品整理で見つけた父の日記には、不気味な人体実験の経緯と、不気味な人体実験の経緯と、黒い影のような“顔”につきまとわれる妄想が書かれていた。その時ふと背後に、何かの気配を感じる高橋。さらに父と同様、邪悪な“顔”にとりつかれた人々が次々と現れて!?果てしなく連鎖していく、死への欲動と爛れるような悪意。その“顔”を見たものは、必ず死ぬ―!戦慄のリアルホラー。

著者等紹介

牧野修[マキノオサム]
1958年大阪府生まれ。大学卒業後、雑貨屋主人、コピーライターなど様々な職業を経験。99年「スイート・リトル・ベイビー」で第6回日本ホラー小説大賞長編賞佳作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

J7(読メ低浮上中)

39
久々に読んだ牧野修さんのホラー小説。〝なぜ人は幽霊のことを怖いと思うのか〟という疑問が発端になって書かれたらしい。幽霊は多分見たことがないし、これからも見てたまるかという思いだが、この作品が出した〝だから幽霊は怖いんだ〟という一応の結論らしき物語を読むとますます嫌になった。それにしても作中に出てくる〝死〟に近づくための実験や〝顔〟の描写は相変わらず牧野節が効いていて怖い。ぼんやりとしていて、それでいて不吉な幻想に包まれていくような厭さがある。何かのきっかけで『そこに顔が・・』なんてことにならないよう祈る。2018/03/27

みや

28
邪悪な“顔”の妄想に囚われた人が次々と自殺していくホラー。表紙とタイトルに一瞬で惹かれた。その印象ほどに怖さや気味悪さは無かったが、まずまず楽しめて満足。あとがきの通り、ホラーの王道をお化け屋敷のように楽しむ感じ。視覚に訴えるものが多く、なかなか上手く想像力を働かせられなかったので、映像として観てみたい。むしろ似たような映画が既にありそう。主軸である顔の恐怖よりも生体実験が面白かった。デジカメの顔認識機能の不具合は経験したことがあり、今考えてみると何かしら映っていたのかもしれない、と考えると凄く楽しい。2018/07/13

ヒロユキ

27
夏なので、ホラーでも読もうかと手にとった一冊…あんまし、怖くなかったけどSF的なオチは好きですよ。2014/09/04

まあちゃん

19
あんまり怖くなかったなー。最後のどんでん返しというか、意外な人が共犯だった。脳科学と幽霊の組み合わせは新しい。2014/08/26

GM職員

14
【ビビりマン夏のホラー強化合宿】「そこに、顔が…」と言い残し自殺していく人々、何が起きているのか!?─って話なのですが、そんなに怖くなかったな(苦笑)。“人は脳が見せるものしか見えない”のは『姑獲鳥の夏』で経験済みだし。ビビりなりに怪談的な話を求めていたところに脳科学じゃあなぁ。怪談にもグロにも寄せきれず、真相を追うためだけに流し読みになってしまった。でもこれは僕が悪い。表紙のインパクトで手に取った、リサーチ不足によるミスマッチでした。でもカメラの顔認識なんかはゾッとするので、どうにも惜しかった。2018/08/06

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