角川文庫<br> 天の瞳 少年編〈1〉

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角川文庫
天の瞳 少年編〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043520282
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あの倫太郎が中学生になった。不登校、暴力・・・、厳しい子供のいまをじっくりかつ朗らかに描き出す必読の小説。

内容説明

小学五年生になった倫太郎。学級担任のヤマゴリラと衝突することはあるものの、おおらかで魅力的な仲間たちに囲まれて、へこたれずに前へ進み続けている。そんなある日、事件が起こった。リエが学校に来なくなったのだ。リエの登校拒否の原因は何なのか、自分に何ができるのか。悩み抜いた倫太郎がとった行動とは…。様々な人たちとの出会いを真摯に見つめながら成長する倫太郎。灰谷健次郎が登校拒否の問題を世に問う、待望のシリーズ第三巻。

著者等紹介

灰谷健次郎[ハイタニケンジロウ]
1934年、兵庫県神戸市に生まれる。大阪学芸大学卒。17年間の教師生活の後、沖縄・アジアを放浪。その後作家活動に専念し、1974年に『兎の眼』を発表、多くの読者の共感を得る。1979年、路傍の石文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

50
大人は何もわかっちゃいない。子供の心の中にはそういう小さなつぶやきがたくさんあるのかもしれない。かもしれないなんて他人事のような言葉が出てしまう私は子供の時の心を忘れている。人の心に耳を傾ける。簡単なようで難しい。何か相談されても、出しゃばらずもっともらしい言葉を口に出す者ほど相手の心に寄り添っていない…読んでいて反省することばかり。子供は何でも吸収する。吸収しっぱなしではなく、自分なりに様々な体験と重ね合わせながら自分の心の糧にしていく。一番の心の栄養は心を許しあえる仲間。それが一番な気がした。2019/09/20

sakadonohito

16
ちょっと説教臭いとこあるのが若干鼻につくが子供の葛藤、親の子と向き合う事の大変さがよく描かれていると思った。2022/07/14

たぬ

13
☆4 この子たちは本当に小学5年生なのかと疑問を感じてしまうほどに物事を深く考えてる。友達の様子がいつもと違っていることに気づけばすぐに行動に移してる。私が倫太郎だとしてもリエちゃん宅へ行き扉越しに声をかけるなんてできない。気にはなりつつも余計なお世話?などと考えてしまって自分からは怖くて動けないと思う。ヤマゴリラを除いて周囲の大人が子供だからと軽視せずに同じ目線でいるのも惚れ惚れする。これってなかなか難しいよね。2024/11/02

恵美

6
シリーズ3巻目。登場人物それぞれがどんどん良い味を出してきている。特に5年生の子どもたち。なんだろうな〜育つ環境が良いのだろう。大人たちがきっと素晴らしいのだと思う。子どもに関わるときの大人の態度や考え方を見習わなくてはと思わされた。主人公、倫太郎の男前さに惚れてしまいそうだ。まだほんの5年生の男の子なのに(笑)4巻目に進みます。2013/05/27

あおさわ

5
「優しさとおせっかいの違い」というなんと難しい問いかけをしてくるのでしょう。相手を思いやり相手のために行動する。自己満足で終わらせてはならないと彼らはすでに知っていて、言葉をもって問い行動でもって答えの一つを見つけ出します。お母さんの会話説教臭くわざとらしいところがありましたが子どもの会話は素直にうなることができました。しかしリエちゃんのように真っ直ぐに悩めるのは幸せなことなのかも。今はもっと陰湿な現実があると思います。この物語がその負の面にどこまで向かい合っていくのか。2014/08/22

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