内容説明
犬のろくべえが穴に落ちてしまった。なんとかしてろくべえを助けなきゃ!一年生の子どもたちがみんなで考え出した「めいあん」とは?表題策「ろくべえ まってろよ」の他、天真爛漫な男の子・マコチンの生活を描いた「マコチン」、何でも同じになってしまうのが悩みのふたごの女の子の物語「ふたりはふたり」など、八編の童話を収録。子どもたちのみずみずしい感性がきらめく一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
255
太陽の子や兎の眼など灰谷さんの作品は、子供が瑞々しくイキイキ生きていてとても好き。この本は更に顕著❗昭和を生きてきた私世代は腹抱えて笑っちゃう!子供の自由な感性と言葉、純粋で素直で時に厳しくいつでも優しい、私達の周りに確かにいた、昭和の『ガキンチョ』がよみがえってきます!大人達も雰囲気あります!現代のように利便さと引き換えに生きにくくなった時代と違い、何もないからこその自由と奔放が懐かしくて眩しくなりました❗昭和のノスタルジックガキンチョに会って笑いたければこの本超お薦め!あっという間に読めますよ‼️🙇2019/08/29
み〜ちゅん
19
やっぱり暖かくて優しい、こころがほんわかしてくる、登場する先生達がまたとても良い、そしてお父さん、お母さんも、子育てに行き詰まった時に読むと良いかも2011/05/15
Cinejazz
16
〝深い穴に落っこちてしまった仔犬の<ろくべい>。「まぬけ」と、かんちゃんが言う。「ろくべい、がんばれ❢」えいじくんやみんなが大きな声で叫ぶ。誰かが、ロープで下まで降りていけばいいのだけれど、小学一年生には無理なこと…。おとなに助けてもらおうと、駆けずりまわった挙句の果てに…〟子どもたちの知恵と力で仔犬の窮地を救う<灰谷健次郎>さんが、子どもの視線で描いた、いたわりと現実の世界観。2025/09/02
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
14
とっても昭和の匂いがする子どもたちのお話が8編。表題作は絵本で持っていて、子どもの読み聞かせ本の定番でした。子どもたちの大きなチャレンジ、意表をつく「ろくべえ」救出案がかわいくって微笑ましい。灰谷さんのお話には、古き良き日?の子どもたちが出てきます。好奇心いっぱいのびのびしている。時代が違うのでムリはあるけど、小さな冒険にドキドキするのっていいなと思う。2010/04/19
うりぼう
14
幸せは、誰かの役に立ったときにやってくる。2001/02/20