角川文庫<br> 名句 歌ごよみ「夏」

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角川文庫
名句 歌ごよみ「夏」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043468027
  • NDC分類 911.04
  • Cコード C0192

内容説明

詩人・大岡信による名句・名歌アンソロジー。夏の到来を告げる、青葉・ほととぎす・鰹を巧みに詠み込んだ「目には青葉山ほととぎす初鰹」という句は、江戸時代から多くの人に愛誦されている夏の名吟。移り行く季節の変化を、日本人はどれほど細やかに、かつ自由奔放に表現してきたのか。本巻では、万葉の時代から現代まで、古今の「夏」の秀作を精選し、詩情あふれる解説で綴る。夏のエッセイ五編と「牧水が立派だったと思うこと」を併載。

目次

時鳥
五月雨
海山
夏祭

牧水が立派だったと思うこと

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

12
「せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ」(野澤節子)そういえば学生時代に野澤さんの句集を読んだ。そのとき気に入った句が本書にも採録されていて嬉しい。「美しき緑走れり夏料理」(星野立子)こういう明るくて素直な句が好きだ。一見簡単なようだがそう簡単には詠めない句だ。「金魚売買へずに囲む子に優し」(吉屋信子)小説家吉屋さんも句歴が長い。虚子の随筆にも時々登場する。2020/03/07

misui

2
「緑蔭や矢を獲ては鳴る白き的」(竹下しづの女)、「乳母車夏の怒濤によこむきに」(橋本多佳子)、「篁の竹のなみたち奥ふかくほのかなる世はありにけるかも」(中村三郎)、「緑蔭に凶器ばかりの鋳掛の荷」(岡本眸)、「金亀子(こがねむし)擲つ闇の深さかな」(高浜虚子)、「青葉樹の寂しき秀より秀に飛びし蝉はそのまま鳴かずこもりぬ」(初井しづ枝)2020/08/19

ダイキ

1
「谺してやまほととぎすほしいまゝ/杉田久女」、素晴らしい句。恥ずかしながら杉田久女という俳人を本書によって知り、句集は現在手に入れ難いようなので、田辺聖子さんによる伝記を早速購入してみました。                「しんしんと肺碧きまで海の旅/篠原鳳作」、こちらも素晴らしい句。「肺碧きまで」、こういう表現に私は弱いのです。2018/05/26

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