内容説明
夫と違う男の子どもを妊娠した私。しかし私の体は悦んでいた。二人の子どもを連れて家出をした瞬間、おとなしかった夫は、次々に闇の部分を見せ始める。矢継ぎ早に送られてくるメール。「警察頼んでいいですか」これは脅しなの?私は犯罪者なの?十七年いっしょにいたことにはもう何の意味もない。調停が、DNA鑑定が、明らかにしていく過去の姿。私と子どもたちの未来は?連載時から大きな話題を呼んだ長編小説、待望の文庫化。
著者等紹介
内田春菊[ウチダシュンギク]
長崎県生まれ。1984年、四コマ漫画で漫画家デビュー。代表作に『南くんの恋人』『水物語』『目を閉じて抱いて』など。小説に『ファザーファッカー』(直木賞候補)、『キオミ』(芥川賞候補)などがある。『私たちは繁殖している』と『ファザーファッカー』で、第四回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
15
何だかんだ言いながら、誰とでも避妊せずセックスする馬鹿女の愚痴でしか無い。2012/12/10
ちゃんいー
4
夫とは別の男の子供を妊娠、すでにいる2人の子供も夫の子供じゃないなんて、結婚と子供を一緒に考えない生き方、とても自由で希望が見えてくるようだけど、枠からはみ出してる分、苦労も問題も多いだろうな。子供の気持ちはどうなんだろ。何がよくて何がだめか私にはわからない。2010/05/07
ぴよっ子@読書停滞中
3
文章的にはお世辞にも巧くはない。これでプロの作家と言ってはいけないだろうと突っ込まざるを得ない文章なんだけど、負の勢いがものすごくて読んでしまう。「なんと!~と言われた!」みたいな愚痴文章。過去作品では散々彼を持ち上げていたはずなのに、実はあの頃こんなヒドイ状況でしたっていうネタバレ本。そういう意味ではおもしろかったです。2011/02/20
yuu
2
わたはんの裏話、夫婦の事情ディープ編という感じでしょうか。春菊さん自身が「利用されやすい、甘えられやすい」とつねづねマンガで描いてるけど、ほんとこんな旦那いらねぇ・・・ちょっと浮気されて逃げられちゃって同情する気持ちはあるけど、あの旦那は嫌だなぁと思った。男と女が完全に逆転してる・・。いままで二番目のお子さんの父親が謎だったんですけど、わかってなるほどと。そのことを春菊さんはオープンにしているというのもすごい話だな・・2010/05/02
かっぺ(こと悩める母山羊)
2
怒りに任せて書きなぐった感が・・・。2010/02/28
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