角川文庫<br> 聖なる黒夜〈下〉

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角川文庫
聖なる黒夜〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 608p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043428090
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人間の「愛」、「罪と罰」を極限までに描いた大長編!ついに文庫化!!刑事・麻生龍太郎と男妾あがりのインテリ山内練。ひとつの殺人事件を通して暴かれていく二人の過去に秘められた壮絶な哀しみとは? ミステリとして恋愛物語として文学として、すべてを網羅した最高の文芸作品!!

柴田 よしき[シバタ ヨシキ]
著・文・その他

内容説明

聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。二人はこの暗黒の絶望の淵で何を決断したのか。息をもつかせぬストーリー、幾重にも張られたミステリ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!!下巻に本書サイド・ストーリー『ガラスの蝶々』を書籍初収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

森オサム

89
下巻読了。のめり込んで一気に読み切った。犯人当てミステリーでは有るが、この長い物語は恋愛小説としての比重が高い。しかも男同士の関係がメインで、そこが凄くきつかった。BL小説とは女性のみが好む世界なので、男性の読むジャンルでは無い(偏見上等)。警察小説として楽しんだので、半分しか魅力を味わえ無かったかも。それでもこの裏切りに満ちた濃密な世界は余りにも壮絶で、嫌悪を感じながら読む手を止められ無かった。麻生と練、及川、韮崎。出て来る多数の女性達。誰もかれも碌なもんじゃ無いけど、人生の悲哀に切なくなる作品。重い。2019/03/21

🅼🆈½ ユニス™

82
平凡の向こう側で悪により嗚咽や慟哭、辛い思いをしている人々。それらを知らん顔するしかなく生きる人々。人は悪と無縁では生きられなく、 人が存在する所には常に悪も生まれる。悪と無縁で生きれる人はいない。かと言って悪を放っておけば世の中は生地獄になる。こう言った社会の矛盾に立ち向かう人達を描いた一欠片の隙も無く、完璧に構成された久々の名作‼️👍 本当に心に響く良い作品でした。🎗2018/01/19

ゆみねこ

81
面白かったです!上下巻、かなりのボリュームでしたがページをめくる手を止められず一気読みでした。10年前の練の事件とそこからの凄まじい転落と変化。練・韮崎、そして龍の複雑な想いと龍の周辺人物たちとの関わり。これはシリーズを全部制覇したくなりました。しばらく柴田よしき祭りになりそうな予感。2015/10/12

GAKU

76
警察ミステリー、個性的な登場人物たち、入り組んだ愛憎劇。文庫本上下1,200ページ強、濃厚なストーリーをじっくりと堪能させていただきました。良い意味で疲れました。述べたい感想は沢山有るのですが、書き切れないので割愛させていただきます(笑)。「今頃読んだお前が何言っているんだ!」と紹介してくださった読友さん達に怒られそうですが、未だ読んでいない方は、読んだ方が良いと思います。 2018/07/05

アイゼナハ@灯れ松明の火

71
あああああぁ・・・明日(今日?)会社なのに読み通してしまった!頁を繰るほどに明らかになっていく思いがけない事件の真相に、失われた時間を取り戻すかのように深まる麻生と練の恋の行方に、心奪われ、途中で本を閉じることができませんでした。『十年前、俺はいったい、どんな罪を犯したんだろう?』あぁ、練、麻生さんを泣かすことができるのはきっとアンタだけなんだろうさ。だからって、これからも心配かけていい訳じゃないんだからね!あと、腹癒せに他のシリーズでハナちゃんをいたぶるのは是非とも慎んでいただきたい。2010/08/25

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