内容説明
二十数年前、東京。ごく普通の大学生だった僕は、使っても使ってもなくならない時間をいつも持て余していた。金のかからない暇潰しを探して仲間たちと町を歩き、ガールフレンドとぎこちないデートをしていたあのころ。今から思うと恥ずかしさに叫び出したくなるような、「失敗」だらけの毎日…。誰もが必ず経験する、若かりし日のじれったくて気恥ずかしい出来事の数々。情けなかった、それでもやっぱり輝いていた青春時代をみずみずしく描く、著者初の小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaikoma
5
何十年もとはいきませんが、若者が軽いノリで生きていける時代が、確かに有ったという事実を思い出せる作品です。でもその代わりに、車も病院も今ほど快適ではなかったのだろうとも思います。この作者はやはり評論やエッセイの方が得意なのでしょうね。2021/10/26
つか
2
世代の違いを感じる。最後の話は良いかな。2013/04/24
元メロンパン屋
1
主人公はクズみたいな奴でイライラする。話が進むにつれて主人公が成長するんだけど、いまいち面白くない。最後は上手くまとめました、と感じるような終わり方。作者あとがきが一番読みやすくて良かった。2013/06/14
タンバリン
1
うーん、この短さの短編小説集はどうしても軽率なものになってしまう。青年の若気の切なさというテーマが支柱としてあるが、それぞれすべてが物足りなくなってしまっている。2011/09/20
丰
0
19970825