内容説明
しっかり者だけどすこしおっちょこちょい、でも誰よりも優しい赤毛のアン。そんなアンに夢中になった娘のため、夫がアンの故郷、プリンス・エドワード島を訪ねる旅を計画した。新婚時代を過ごした町、ハノーバーで懐かしい人々に再会し、そしてついに「アンの島」へ…。夏休みの大旅行を描いた「赤毛のアンの夏」のほか、絵本『つりばしゆらゆら』との出逢いをきっかけに始まったボランティア「大人と子供のための読みきかせの会」を通して得た新しい発見と感動を綴った心あたたまるエッセイ。
目次
赤毛のアンの夏
流氷の天使
公園デビュー
空き缶騒動
集まり散じて人は変われど
つりばしゆらゆら
著者等紹介
中井貴恵[ナカイキエ]
女優、エッセイスト。早稲田大学在学中、東宝映画「女王蜂」でデビュー。’83年に日本アカデミー賞助演女優賞受賞。「大人と子供のための読みきかせの会」代表。現在2女の母
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感想・レビュー
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あつひめ
30
中井さんの見かけと一緒で利発な感じが言葉の隅々から感じ取れる作品。すごくポジティブな感じで・・・。アメリカの大地や北海道の大地が中井さんの心に眠ったタネを育てたのかもしれない。こんな人とお友達になりたい・・・と思わせるような中井さんのエッセイ。もっと読んでみたくなりました。赤毛のアンは少女達の憧れですね。純真無垢な心とでも言うか・・・それを自分の思うままに染めていくアン・・・。私もアンの島に行ってみたくなった。2011/02/12
cithara
4
『赤毛のアン』の舞台を旅した印象が綴られているのかなと期待したが、初めの一章だけであっけなく終わってしまった。残念! 父親が有名俳優ということもあり、「世間知らず」とは言わないけれど苦労を知らないお嬢さんで育ったんだな、ということがそこはかとなく伺えた。例えば… 大学時代のサークルのコンパで、一人の男子部員が一気飲みが原因のせいか亡くなってしまったのは大変ショックなことだ。でもその後の同期会で大量に呑む著者と仲間たち。20年たっているとはいえ心に煩悶はなかったのか? 娘さんたちがどう成長したのか気になる。2015/05/24
pantyclub
1
内容的には普通エッセイ。ご自身のご活躍に関する内容が後半に。著者の育児や活動を応援する者としては面白く読めました。学生時代のお話は興味深かった。ごく普通の大学生活だったような気がします。海外生活では醤油は便利。レストランでは必須。大人になってからの水泳も共感する。読み聞かせの活動は大変素敵なことだと思います。2025/01/19
s
1
ずっと前に読んだ「父の贈り物」が心の中にずっとあって、図書館で見かけたこちらを手に取りました。 優しいよね。2018/10/03