内容説明
「君の名は」「喜びも悲しみも幾歳月」等の名作映画で一世を風靡しながら昭和39年・東京オリンピックの年に不慮の事故により37歳の若さで逝去した、俳優・佐田啓二。以来、伝説の二枚目の銀幕スターとして人々の心に深く焼きつけられてきた父の秘話を、当時6歳であった愛娘・貴恵が、一緒に過ごした短い年月、残された秘蔵の写真やフィルムの中からひもといてゆく…。眼っていた記憶の中から掘り起こされる父・中井寛一(本名)の人間臭い素顔と、彼が貴恵や弟・貴一に与えてくれた素晴しい心の贈りものとは?感動あふれる家族の歴史。
目次
序 父の死んだ日の記憶
父への思いから
父のいない日々
父親譲り
父をささえた人たち
父が歩いた道を
娘から娘へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
篠田@書店員復帰を目指し中!
6
数日前、佐田啓二という昭和の銀幕スターと呼ばれていた俳優を知った。著者と俳優の中井貴一の実父である事も知った。そして、この本を手にとって読んでみた。俳優の佐田啓二と父親の中井寛一という二つの顔がこの本には詰まっている。佐田啓二はかっこいい、中井寛一は人間味溢れる普通のお父さん。ご家族の書いた本なのでいろんな部分知れる。佐田啓二以外に弟である中井貴一にもふれているため、中井貴一ファンとしては嬉しい。この本を通して佐田啓二の奥様であり、著者や中井貴一の母である方の強さを感じた。2013/01/23