内容説明
超能力者集団ARKとの最終対決を終え、力を出し尽くした霧原兄弟は群馬の森へ戻ってきた。二人が逃げ出した研究所は瓦礫の山と化したはずだったが、そこには数軒の家が建っていた。都会からはなれたある人々が理想郷を営なみはじめていたのだ。直也は彼らとの交流を通じて、ミサキでの予言以後の迷い―自分は果たして救世主になれるのか?―を振り切り自分の運命にむかって一歩を踏み出した…。その他、直人と直也が研究所を脱出する前のエピソードを描いた短編2本を含む、NIGHTHEADシリーズ完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
31
本は完結しましたが、私達の欲望に際限はありません。さてこれから人はどうなっていくのでしょう。原発も中止にならず、原発から出るゴミも捨て場所が無い。今も議会にいる方はあの時御家族を一番にアメリカへ避難させたとか。私達には避難すべき時、すでに遅しとなっている。空家問題で空家の多さを誇るかのようなニュースに対抗するような、新築の可愛い家やバカでかいマンションが乱立する。都心の高齢者は邪魔だとばかりに地方へ移住せよ?霧原兄弟がこの地に在るなら・・否、こんな考えは陽子と同じ隠れ自己愛の強いエゴイストとなってしまう2015/07/08