内容説明
パウロ・コエーリョの著書に触発され、スペインのサンチャゴ巡礼の道を旅した著者。何か見えない大きな力に導かれ、約800キロもの道のりを48日間ひたすら歩き続けた結果、自らの内に見つけた道とは何か?過酷な旅の途中に出会った魅力的な巡礼者たち、美しい自然、現地の温かな人々などの思い出とともに、自らの内なる新発見を文章と俳句で綴った、詩情ゆたかな旅日記エッセイ。
目次
巡礼手帳
道標
杖
来し方
通り過ぎてきた街
ピレネー越え
ウルトレーヤ
ロンセスバリェス
アルベルゲ
日本人巡礼者〔ほか〕
著者等紹介
黛まどか[マユズミマドカ]
俳人。1994年、「B面の夏」50句で第40回角川俳句賞奨励賞受賞。同年、俳句サークル「東京ヘップバーン」発足。96年、俳句誌「月刊ヘップバーン」創刊・主宰(2006年、通巻100号を機に終刊)。02年、第2回山本健吉文学賞受賞。現在、日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会理事、「日本再発見塾」呼びかけ人代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
7
俳人の黛まどか氏によるサンチャゴ巡礼の記録と俳句。前兆800キロ、そして現在でも死者が出ることもある巡礼の道を歩いている割には悲壮感がそれほど漂ってこないのは、黛氏の性格によるものか。巡礼とは目的地へ黙々と向かうことなのか、それとも寄り道をしたり野の花に目をやったりすることも許されるのか(黛氏は後者)ということに関する議論や、巡礼の段階に関する叙述が面白かった。SNS全盛の今だったら、また異なった巡礼になるのだろうか。2018/08/20
miyagi
4
最近TVで見たサンティアゴ巡礼行きたくなってしまったのですが、調べてみるとTVで放送されたルートだけでもないらしい。どうなってんの??と調べている中で、昔読んだこの本のことを思い出して図書館で借りてきました。行きたい気持が増したかと言うと、それほどでもなくて困った(汗)2020/06/20
barcarola
2
各話がそれこそ俳句のように短いのを良しとするか否か。私としては、もっと書き込んで欲しかった。特に盛り上がりのようなものも無いのだが、巡礼とはそういうものなのだろう。2017/12/24
erida
2
彼女はパウロ・コエーリョの「星の巡礼」に触発されて旅に出たので、二重の意味で「聖地巡礼」なのかもしれない。サンチャゴ巡礼の道を徒歩で行く旅行記。コエーリョとはちょくちょく電話する仲。あとで「星の巡礼」を読まなくちゃな…… 巡礼者にもバイブルにしている人がたくさんいるらしい。2012/10/06
マルメロ
2
あとがきの巡礼をしたからといって、劇的な変化があったわけではないといったことが書かれていて、それが妙にリアルに感じられた。それは、巡礼に限らないと思えるからこそ、読んでいて共感を持てる部分が多かったのかな。2012/09/21
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