内容説明
二人の子を持つシングル・マザーの水谷あすかは、中学の同窓生・金原雅人と再会し、彼の子供を身ごもった。だが、大富豪のひとり息子である雅人との結婚は金原家に反対され、子供を堕ろせば、五百万の慰謝料を払うといわれる。それでも子供を産もうとするあすかだったが、身近な人が次次と奇妙な死を遂げるようになり―。彼らの命を奪うものは何なのか。あすかが宿す赤ん坊の運命は―。戦慄のサイコ・サスペンス。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。出版社勤務の後、テレビドラマ「お入学」の原作『よい子できる子に明日はない』で注目される
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感想・レビュー
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シーラ
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主人公あすかの周囲の人間達が醜悪で、気分が悪くなる。これほどまでに人間が自己中心的に生きられるとは思いたくない。ホラーになるのだろうけど、次々と人が死んでいくことよりも、奇怪な現象よりも財産や性に群がり、妬み、そねみ、自身の欲望のために他人を平気で犠牲にする人の方が怖い。みんな、ちょっと短絡的過ぎるし…なんだか、もうひとつ。2011/09/26
咲ママのん
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展開、豹変が急すぎる2011/07/01
支祇
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人が次々と死んでいくところ、ほとんどファンタジーのように感じてしまった2010/04/10
ジャッカル佐崎
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主人公がとにかく不幸で、父も継母も姉も元旦那も現恋人も恋人の両親も友人も全員ロクデナシであり、唯一頼れる相談相手だった生みの母も難病で命を落とす。よくもまあ、ここまでドロドロの人間模様を描けるものだと感心する。ドロドロが煮詰まり過ぎて香ばしさすら漂ってきている。 ラストはまあ意地悪な人が全員死んでスカっとするお話ですが、超常現象の原因よりも人間関係のグチャグチャさのほうが怖い。「霊よりも人間のほうが怖い!」なんて決まり文句は最低限、本書くらいエグい地獄絵図を見てから言ってほしいものだ。2023/11/20