角川文庫
BRAIN VALLEY〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 439,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043405039
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

UFO、臨死体験といったミステリアスな現象を脳のメカニズムで解き明かし、さらには人類最大の謎「神」の正体へと迫る究極のサイエンス・フィクション!

内容説明

「神よ、なぜ宇宙は生まれたのか?我々人類はどこへ行くのか?」ブレインテックの真の目的を探る孝岡の前に現れる驚くべき事実の数々。UFO、人工生命、死後の世界、シャーマニズム、動物の心、臨死体験、そして人類最大の謎「神」の正体。恐るべき野望を秘めながら進行する計画が完遂するとき、未だ誰も見たことのない究極のヴィジョンが起ちあがる―。科学と文学の境界を超え、エンターテインメントの新領域を鮮烈に創出したベストセラー超大作!第19回日本SF大賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

123
己の欲望と研究の区別がつかない変な研究者が暴走を始めた。人間が妖精や神や宇宙人を見るのはどうしてか、脳科学だけでなく神話、宇宙人目撃談まで話は広がる。工学技術も人工知能から遺伝アルゴリズム、人口社会まで盛りだくさん。悲しい別れもあり、最後に儚いけど救いもあった。ちょっとテーマが散逸しすぎた気もするが…。今はミームという語はは断りなしに誰でも使うけれど、当時はまだ流行り出したばかりだった。

けい

54
上巻と下巻ページ数に差があるのに厚みが変わらないのは?と思ったら参考文献の記載が30ページも、内容読めばそれぐらい必要とも納得。下巻ではブレインテック所長である北川の狙いが全貌を現します。その中で否応なしに引きずられて行く登場人物達。人の生と死、バーチャルとリアル、それに関わる脳の働き。主人公の北岡の至る思考のブレも発想が面白くて、興味深く読めました。人間の脳について、この作品読めばざっくり把握できる感じの作品、用語はなかなか頭に入りませんが。2014/07/31

ヤギ郎

17
物語後編。なるほど、このようにして全てがつながるのか。圧倒的な参考文献と知識量に基づく丁寧な叙述。ファクト(事実)をそのまま扱いながら、壮大な物語を紡ぎだしている。(本書はフィクションです。)孝岡と猿のハナ、ネズミたちが超次元で繋がった時は、圧巻であった。人工知能の開発の一つに、脳内のニューラル・ネットワークを模写するというものがあった。究極の知的生命体は「神」と呼ばれるのだろうか。この物語はバベルの塔を登る人類を思い浮かべる。2020/04/16

がたやぴん

13
上下巻通すと、下巻の最後のバタつきさえなければと思う。店員さんオススメの価値は充分にあると思う。ただし、バラサイト.イブを過去に読んでいたためか、過剰に期待していたのかも。

すぐ

12
‪読み切るのが大変な物語。参考文献もめちゃくちゃ多い!!!(30ページ分)‬‪空想理論が如何にも本物っぽく描かれているので、どこから実在する理論を越えているのか判別出来なくなり、、、‬。専門知識も膨大ですが、脳に興味がある方は頑張って読んでみてください♪‬2017/07/12

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