内容説明
“リストラ”だ、いや“リエンジニアリング”だなどと右往左往、売上げ減少、人員削減の声が聞こえぬ日のない大国ニッポン。しかしアメリカの要求は容赦なく、平成不況の波に、ビジネスマンの悲嘆の声はかきけされがち。その日本の世相をするどい目であばく、在日フランス人の見た“ニッポン”の現状と未来。
目次
1章 湾岸戦争は対日踏み絵
2章 不思議な不思議な日本の政治
3章 日本人は何を学ぼうとしているのか
4章 日本人よ、ご用心!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KF
5
1990年頃となると「つい最近」の感じがするが四半世紀以上経っているわけですね。フランス人で在日20年を超す「ポール・ボネ」の書。国際社会における日本の存在感、経済力、そして日本の政界の登場人物。読んでいくと「全然つい最近じゃない!」と痛感。確かにその頃日本の経済は世界を股にかけていた。今の紛争に当たるのはイラクだった。日本の政界は海部さん、宮澤さん、そして細川さん。最早懐かしい感覚。残念ながら当時と今では日本の位置は異なる。が、当時の欧州各国の低迷感を忘れてはいけない。舞台は動いている。日は昇るはずだ。2022/11/24