内容説明
滞日20年になるムッシュ・ボネは、超渋滞と駐車難の東京の道路事情の悪さには、ついに音をあげた。が、そこはフランス人の氏のこと「ドイツ人が警察官で、スウェーデン人が喜劇役者を演じ、イタリア人が衛兵をつとめ…」る国は、地獄とする意見に「日本人が道路標識を立てる」と追加する。が、この指摘、なぜかいっしょに笑えないなにかがある。「国豊かにして民疲弊す」る現実に気付きつつある現代のニッポン人としては、もう反論する気力も湧いてこないからか?
目次
1章 されど円は強し(円高地獄;円高メリット;貿易摩擦と趣味の世界;ゼイタクとメザシ;デフレの愉しみ ほか)
2章 協調の国ニッポン(ニッポンの教養;内証話のすすめ;日本人の危機管理;野党の人材難;ディナーショーの不思議 ほか)
3章 ジャポネの襲来(成田巴里距離時間;東京の番地とパリの番地;パリはこわいか;パリの街買います;雪が降るストのパリ;東西労働事情 ほか)
4章 精神的鎖国は続く(日本孤立化の処方箋;常識の乱用;ダイアナ妃と流行;開発途上国のビジネス;皇室外交への疑問 ほか)