感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TSUBASA
21
日本にまだグリーティングカード文化だとかソーシャルコミュニケーション産業がなかった時代、コンピューターによる発注管理システムがなかった時代、積極的にそれらを取り入れて70年代に爆発的に成長したサンリオを作った人々の成功譚。今じゃ物流にコンピュータをフル活用するのとか、キャラクタービジネスなんて当たり前すぎるのだけど、当時のことを考えると中々に革新的で面白い。キティやリトルツインスターズはわかるけどパティ&ジミーって知らなかった。あとサンリオって山梨(サンリ)+叫び声の「オウ」からとられたんですね。2023/02/20
どて
0
サンリオの誕生、成長譚というよりは、辻社長の伝記に近い。彼の生涯が非常にドラマティックに描かれています(多少演出過多のきらいはあります)。会社が立ち上がるまでの経緯は、今の時代では考えられないくらい自由奔放で、こんな風に働けたらなあと羨ましくもあります。これを真似して起業しようとしても現代では通用しないでしょう。しかし、彼の仕事に対する真心の哲学は、どこの国のどんな職種でも必要とされるものであるため、これから社会人になる人は、読んでおいて損はないです。2013/01/31