感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
嫁宮 悠
2
食生態学者にして屈強な山男、西丸震哉のパプワニューギニア探訪記。食人地域を探し求めて道なき道、泥道、ヒルのウジャウジャいる道をゆく。性善説、性悪説という言葉がありますが、文明から長いこと切り離された食人族から見えてくる、人間本来の姿とは……いったいどっちなんでしょうね。そもそも善とか悪とかいう概念がはっきり存在しなくて、観察する者によってどちらとも言えるんじゃないかなと、読んでいて思いました。今回も西丸先生の文明批判が容赦なくバンバンとんでくる! 前回読んだ作品と内容がだいぶ重複していた点が残念でした。2016/04/23
たけ
1
町の小さな古本屋で購入。我々はニューギニアという一つの国として考えてしまうが、同じニューギニアでも数えきれないほどの土人の部落があり、それぞれが独自の習慣を持っていることに驚いた。人はどこにでも住み着くものだなと思った。2016/09/19