内容説明
古典文法の基礎から細部に至るまでのあらゆる疑問にたいして、例文に即して具体的、平易に答える。古典文学を読み解くための頼りになる道案内84項。短歌・俳句を詠む折にも役に立つ知識、満載。
目次
文法の基礎知識
用言(形容詞・形容動詞)
用言(動詞)
助動詞
助詞
諸品詞・敬語・修辞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
54
日常の用途を超えて言葉について知りたい時、私は『岩波古語辞典』を引く。他の辞書に比べ上代の用例が豊富で、一つの語をその周辺の語との関わりにおいて説明してくれるからだ。単なる辞書ではなく、網の目のような言葉の連携を浮かびあがらせようという意図を秘めている。その魔法のような辞書の編者が書いた本書は、『岩波古語辞典』を愛用する為の良きガイドブックでもあろう。古典を学ぶ意義から説き始め、明快な音韻論の講義を経て古典文法へと踏みこんでいく。助詞や助動詞を学ぶにつれ、日本語の生い立ちや年輪のようなものまで見えてくる。2015/01/18
Kouro-hou
21
学生時代の古文の成績は悪くなかったハズだが何せ勢いで入れたものは勢いで抜けるので、今やだろだっでーの呪文のような残骸しか頭に残っていない。そんな古典文法の隅の隅まで説明してくれる本。日本語の歴史にも言及され、古代の発音を知る方法は目から鱗。「どうして文法を学ぶのか?」という質問に学生の時に出会えていたら!自分の大切なモノを誰かに正確に伝えたい。何か素敵じゃないですか。正直質問の内容すら高度で理解しきれない部分も多かったですが、先生やっと私この本まで辿りついたよ、日本語って素敵だね、という気分になりました。2015/01/23
ken
6
一般向けという感じではないか。とはいえ日本人とは何か?を知る上で大きな示唆を得られる1冊だと思う。なぜなら日本語を知ることは言語以前の日本人を知ることになるし、現在の日本人を形作っている構造を理解することにもなるからだ。実際「形容詞」の歴史をたどることで、日本人が時制に関してやや無頓着であることが分かるし、複雑な敬語表現に着目して、日本人にとって他者がどのような存在かが分かるし、助動詞「る・らる」を分析することで、「自ずから」の思想にたどり着くことができる。2020/06/23
シロクマぽよんぽ
5
名著。10年前に古典文法を教えるようになってから、常に携帯している一冊。古典文法を担当する指導者は、まずこの一冊からスタートするのがよいと思う。係結びの文末の活用形を教えることは、誰にだってできる。なぜ係結びが存在するのかを教えるのがプロというもの。古典文法は暗記より理解が重要で、そういった一つ一つの指導が、古典の面白さや、我々の言語表現との繋がりを生むのだと思う。2022/04/20
はづきち
4
やっと読めました…。古典文法を学ぶ人々が疑問に思うだろうということを、日本語学者の大野晋さんが答えてくれている本です。この本を最初に知ったのは母校での教育実習のときで、高3で古文を教えてもらっていた先生が紹介してくださいました。「あなたとこんな話ができるなんて〜」と喜んでもらったのを覚えています。なぜ「多かり」という終止形があるのか、「る・らる」の4つの意味が生まれた理由、係り結びはなぜあるのか、など、普段の授業に役立つ知識が満載でした。2019/02/20
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