感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみぃ
3
文学の常識。文学にはいろんな種類のものがあるから定義できない。それでもあえて定義っぽく言うなら、1)言語、2)想像、3)形式、によって実現されるもの。そこには作家の意欲が反映されるのであり、写実小説も例外ではない。そこでは特に「人間」への興味が顕著にあらわれる。その時、しばしば道徳的には眉をひそめられるかもしれない、人間の悪に焦点が当てられる。近代小説は市民社会の時代に興り、平凡な人間を描き始めた。などなど。そんな感じの見方に即して、古今東西の文学作品がぴたっと所得顔にならんでいるのだから、目をみはる。2016/06/11
げんなり
1
はしがきにある通り、専門的ではなく初学者向けへの内容かもしれないけれど、どことなくユーモラスで軽い筆致により最後まで面白く読み終える。1951年に出てるものらしく、取り扱われている作品に実は馴染みが無かったりしたのだけれど、それらの作品も読んでみたくなる。その頃の私小説だとかプロレタリア文学だとか非常に興味をそそられる。 文学とは何かと硬直した頭で袋小路に迷い込んでいたので、終盤すっきりと爽快な感じのする内容に喜ぶ。 それから早半世紀以上、新しい文学形式があるのではないかと少し楽しい気持ちで周りを眺める。2025/03/15
o月音o
0
私が文学を学ぼうと思ったきっかけの本です。文学がなぜ『文学』であって『事件報告書』ではないのか、格好つけた鼻持ちならない文とは無縁の文章。私の文学におけるバイブルです。2011/01/31
まおまお
0
読んでよかった。判りやすい。今では使われない差別用語の使用がなんとなく面白くさえ思ってしまった。2010/07/28
shishi
0
[A-]1961年初版で、半世紀近く昔の本のため、内容は、もはや「常識」ではないかもしれないが、読んで損はしない。2010/04/20
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