角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 福翁百話 現代語訳

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角川文庫 角川ソフィア文庫
福翁百話 現代語訳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043073054
  • NDC分類 159
  • Cコード C0123

出版社内容情報



福沢 諭吉[フクザワ ユキチ]
著・文・その他

佐藤 きむ[サトウ キン]
翻訳

内容説明

今日の幸福は先人たちの辛苦の賜物、子孫の幸福を築くのは、われわれの辛苦にある―。福沢諭吉が来客相手に語った談話を自身で編んだ代表作。自然科学をはじめ、政府と国民の関係、夫婦のあり方、子供の教育、環境衛生、身体の健康などを西欧に通じる考え方から快活に持論を展開。啓蒙家・教育家としての福沢の思想のすべてが大観できる。明治という新時代の精神を方向付けた名著を現代語訳で平易に味わえる。

目次

宇宙―宇宙は人知では推測できない事象に満ちている
天工―存在する物のすべてが一定の法則に従っている
天道人に可なり―自然の法則は文明の進歩があってこそ役立つ
前途の望み―人間社会の黄金時代も夢ではない
因果応報―子孫のために文明進歩の糸口を開こう
謝恩の一念発起すべきや否や―自然が人間に特別の恩恵を与えてはいない
人間の安心―勤勉な暮らしにも遊び心は必要
善悪の標準は人の好悪によって定まる―人のいやがる行為をしないのが善
善は易くして悪は難し―安楽を求める心は善につながる
人間の心は広大無辺なり―人生は理屈通りでないからこそ安らかである〔ほか〕

著者等紹介

福沢諭吉[フクザワユキチ]
1835年大坂中津藩蔵屋敷生まれ。54年蘭学を志し、長崎に出る。翌年緒方洪庵の適塾入門。56年福沢家の家督を継ぐ。58年江戸中津藩中屋敷に蘭学塾を開くが、翌年英学に転向。60年軍艦咸臨丸でサンフランシスコへ渡航。62年幕府遣欧使節随行員としてヨーロッパを歴訪。68年塾舎を新銭座に移転、「慶應義塾」と命名し、71年には三田へ移転。90年慶應義塾大学部を設置。1901年、66歳で死去

佐藤きむ[サトウキン]
1932年弘前市生まれ。弘前大学教育学部を卒業後、弘前大附属中学校で教壇に立ち、母校の助教授となる。その後、弘前大・弘前学院大などの非常勤講師を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よしたけ

59
福沢価値観が理解できる小話100選。生まれた時から子供能力は決定済、死別以外に離婚すべきでない等、時代背景に鑑み現代に合わない主張もあるが、深掘りすれば「教育はないものを身につけさせるでなくあるものを全て見つけ伸ばすこと」「男尊女卑は是正すべき、男は女性をモノと思わず自分を律せよ」など現代で活きる思想。全宇宙からすれば人間なぞウジ虫、という現実主義を根底にしつつ、ウジ虫でも全宇宙一端を担うかけがえのない存在、良心に沿って生きるべき、人の暮らしは時代と共に良くなる筈、と性善説展開。人間真理を考えさせられる。2022/05/30

星空の挑戦者

7
佐藤きむさんの素晴らしい翻訳のおかげですっきり読めました。教育論、自然科学と100年前とは思えない壮大な世界観を感じました。日本を早く西欧レベルに追い着かせたい。その思いが伝わります。2010/10/17

ATS

5
★★☆福沢諭吉の100のエッセイ。いろいろと思想に触れられる分、浅くなってしまうきらいがある。福沢は教育万能論者と思っていたが、異なっていたことが分かったのは収穫であった。本著よりはやはり学問のすゝめや文明論之概略のほうが面白かったかな。『その子供の天性の素質を無駄にせずに、素質の全量を琢磨して光を放つようにするのが教育の功徳である。教育の要は、人間に本来無いものを造って授けるのではなくて、あるものをすべて見つけ出して見落とさないことである』(P202)2016/06/24

kanaoka 57

3
切れ味ある天人並立の思想、人間ウジ虫、浮世の戯れ事論。明治にあって現在を超えた未来まで見通した彼の眼力には感銘を受ける。  実学においても見事である。 「世間の人は、難しさの意味に気が付かず、全てを安易に考えて容易に浮世を渡ろうとする・・・それが学問が成就しない理由であり、事務の成果が挙がらない理由である・・・誰にでもできると思われる仕事も、念を入れて励めば決して簡単ではない。」  お金への節度と執着に対する戒めも極めて現実的で納得できる。また、人々の標準となるべく自身を修めることについても納得できる。2015/09/23

renren

3
ひとつひとつが短いだけに?論旨や話題が急展開したり飛躍したりしているところがあって、短いわりに読みにくかった; けれども面白かった。現代だと当たり前のことでも、当時の目からするとずいぶんラディカルだったんだろうなと思う。面白く示唆に富んだ。また読み返したい。あと個人的に表紙の諭吉さんの写真がすごく良いと思った。お札のイメージで、年寄りががみがみ正論を述べてるイメージを勝手に持ってたんだけど…青雲の志と理想に燃える若者の諭吉さんが見えた気がして。訳も端的だし、よい本になっています。2013/04/22

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