出版社内容情報
福沢 諭吉[フクザワ ユキチ]
著・文・その他
佐藤 きむ[サトウ キン]
翻訳
内容説明
今日の幸福は先人たちの辛苦の賜物、子孫の幸福を築くのは、われわれの辛苦にある―。福沢諭吉が来客相手に語った談話を自身で編んだ代表作。自然科学をはじめ、政府と国民の関係、夫婦のあり方、子供の教育、環境衛生、身体の健康などを西欧に通じる考え方から快活に持論を展開。啓蒙家・教育家としての福沢の思想のすべてが大観できる。明治という新時代の精神を方向付けた名著を現代語訳で平易に味わえる。
目次
宇宙―宇宙は人知では推測できない事象に満ちている
天工―存在する物のすべてが一定の法則に従っている
天道人に可なり―自然の法則は文明の進歩があってこそ役立つ
前途の望み―人間社会の黄金時代も夢ではない
因果応報―子孫のために文明進歩の糸口を開こう
謝恩の一念発起すべきや否や―自然が人間に特別の恩恵を与えてはいない
人間の安心―勤勉な暮らしにも遊び心は必要
善悪の標準は人の好悪によって定まる―人のいやがる行為をしないのが善
善は易くして悪は難し―安楽を求める心は善につながる
人間の心は広大無辺なり―人生は理屈通りでないからこそ安らかである〔ほか〕
著者等紹介
福沢諭吉[フクザワユキチ]
1835年大坂中津藩蔵屋敷生まれ。54年蘭学を志し、長崎に出る。翌年緒方洪庵の適塾入門。56年福沢家の家督を継ぐ。58年江戸中津藩中屋敷に蘭学塾を開くが、翌年英学に転向。60年軍艦咸臨丸でサンフランシスコへ渡航。62年幕府遣欧使節随行員としてヨーロッパを歴訪。68年塾舎を新銭座に移転、「慶應義塾」と命名し、71年には三田へ移転。90年慶應義塾大学部を設置。1901年、66歳で死去
佐藤きむ[サトウキン]
1932年弘前市生まれ。弘前大学教育学部を卒業後、弘前大附属中学校で教壇に立ち、母校の助教授となる。その後、弘前大・弘前学院大などの非常勤講師を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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