内容説明
チャールズ・ストリックランド。海に浮かぶ極彩色の島で、全身を病魔に蝕まれながら最期まで絵筆をおかなかった画家。その絵は忘我の境地に達し、見るものを捉えて離さない―絵以外を愛さず、地位も家族も捨てたこの放埒で孤独な男は、しかし不思議と人々を惹きつけた。彼が各地で残した愛と不幸の痕跡を、やはり彼に魅了された作家である「私」が辿る。ストーリーテラーの才能が遺憾なく発揮された、モームの代表的傑作。
著者等紹介
モーム,サマセット[モーム,サマセット][Maugham,William Somerset]
1874‐1965。1874年パリ生まれ。イギリスの作家。四人兄弟の末っ子として育つ。早くに両親を亡くし、牧師の叔父に引きとられた後、寄宿舎生活を送る。一年間のドイツ留学を経てイギリスに戻り、いったんは医者修行を試みるが、作家を目指す志を捨てられず執筆に専念。徐々に劇作家として活躍しはじめる。しかし、劇作家として頂点にあった30代後半に自伝的長篇小説『人間の絆』(1915)を書きあげることに没頭した。第一次大戦での諜報活動の体験を経て、19年、画家ゴーギャンをモデルにした『月と六ペンス』を発表。驚異的なベストセラーとなり、作家としての地位が確立する。以後も戯曲・小説・短篇と様々な作品を執筆。旅行好きでも有名で、訪れた国々を舞台にした作品も多い
厨川圭子[クリヤガワケイコ]
1924年生まれ。中国東北部瀋陽(当時の満州、奉天市)に生まれる。慶應義塾大学英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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