角川文庫
純粋理性批判殺人事件〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042963011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

19世紀、霧の立ちこめる街ケーニヒスベルクを恐怖のどん底に陥れた連続殺人事件を追う若き判事に助けの手を差し伸べたのは世紀の哲学者カントだった!折しもナポレオンはプロイセン侵攻を準備。スパイ疑惑が政情を揺さぶる中、跪いた死体に残された唯一の手掛かり「悪魔のかぎ爪」を追うカントは、目撃者アルビノの助産婦に辿り着くが…。世界中の出版エージェントの度肝を抜いた大型新人デビュー作、壮大な歴史ミステリ。

著者等紹介

グレゴリオ,マイケル[グレゴリオ,マイケル][Gregorio,Michael]
経歴は一切あかされていない謎の作家。新人離れしたストーリーテリングと緻密な構成で世界中のエージェントの度肝を抜いた『純粋理性批判殺人事件』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Steppenwolf

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1800年初頭のケーニヒスベルク,現在のカーリングラードにおける若き予審判事が巻き込まれる連続殺人事件である。当地最大の有名人,というより最高の哲学者の一人,カントの生地でもある。私にとっては数学者の王ヒルベルトの生地でありかつ学んだ所として知っている。他にもオイラーやミンコフスキーも関わりのある都市である。特に前者との関わりは本文中にも触れられていた。 2011/06/16

うたまる

0
体の芯から凍りつく寒さ、鼻先すら見えない霧、嫌いじゃないです。憲兵の野卑な暴力、暗示めいた死体、嫌いじゃないです。無知を覆う恐怖、無意味に見える意味、嫌いじゃないです。いや、むしろ大好物。そして理性主義の先駆者イマヌエル・カントが最晩年に達した境地……「影の国を訪れたことのある人間だけが、ここケーニヒスベルクで起きていることに対処できるのだ。きみもよくわかっているように、人間の心のもっとも暗い衝動は、理性や理論を超えてしまうものなのだ」2012/03/27

旅猫

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カントは読んだことがありませんが・・・。19世紀のプロイセンを舞台に、連続殺人事件の謎を追う若き判事とカントの物語。この時代の歴史小説として楽しめますが、とても寒くて痛くて不衛生な描写になるので、ぜひシュティフェニースに頑張ってもらって、事件を解決してロッティンゲンに戻って欲しいところです。2010/12/04

さかき

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さて、シュティフェニース、この不健全な黄昏の世界に住まざるをえない人々を紹介しよう2019/01/05

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