角川文庫<br> ミュンヘン―黒い九月事件の真実

角川文庫
ミュンヘン―黒い九月事件の真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042958017
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0197

内容説明

一九七二年九月ミュンヘン・オリンピック。イスラエル選手団宿舎を「黒い九月」と名乗る八人のパレスチナ人テロリストが襲った。人質となった十一人全てが殺害されるという最悪の事態を受け、イスラエル首相は報復のため謀報機関モサドに首謀者たちの暗殺を命じた―。イスラエルの軍事・謀報活動を専門とするタイム誌記者が、貴重な新資料をもとに、モサドなど関係者を入念に取材。厚いベールに包まれていた暗殺事件の全貌を明らかにする、衝撃のノンフィクション。

著者等紹介

クライン,アーロン・J.[クライン,アーロンJ.][Klein,Aaron J.]
『タイム』誌のイスラエル特派員。軍事・謀報事件を担当。2002年にHenry Luce賞を受賞。CNNのコンサルタントや、イスラエルの二大新聞での記者なども務めた。現在ヘブライ大学で教鞭をとるかたわら、IDF(イスラエル国防軍)情報局長も務めている

富永和子[トミナガカズコ]
東京生まれ。英米文学翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

greenish 🌿

2
1972年、ミュンヘン・オリンピックで起きた、テロによるイスラエル選手団の暗殺。歴史をゆるがせたこの『ブラック・セプテンバー』事件の知られざる真実が、二十数年の時を経て遂に描かれる衝撃作  ---スピルバーグ作品公開に併せて、関連本読了。イスラエルとパレスチナの抗争。テロ事件のニュースを見るたびに傷の深さを感じざるを得ない。が、「理解する」にはもっと深く読む時間が必要かも・・・。

うたまる

2
ミュンヘン事件とそれに続くモサドによる復讐劇のドキュメンタリーだが、その内実は驚くほど関連性が低い。ほとんどの暗殺で「裏付けはないが…(中略)…テロ工作に浸かっているのは間違いがない」など、文脈に矛盾を孕んでいる状態。これで第三国に”理解して欲しい”は虫が良すぎる。そもそも死亡者数11名のミュンヘン事件を「ミュンヘンの大虐殺」と呼んでおきながら、その直後の報復攻撃によるパレスチナ人250名以上の殺戮を虐殺とは言わない。被害者意識から転じたユダヤ人の自国民優越主義に辟易するが、これもまた知っておくべき事実。2012/10/13

広中錫

1
+6 STRIKING BACK by Aaron J. Klein 2005 モサドの神話がすこし剥がされている作品。2017/03/17

fritzng4

1
残酷なテロリズムが再び跳梁跋扈する時代に。1972年ミュンヘン五輪で起きたイスラエル選手団殺害事件とその後三十年以上に及ぶモサドによる国家をあげた暗殺の歴史。暗殺のスパイラルがテロリズムを止めるなど笑止。だが、国、宗教、その他一面的にとらえられないことだからこそ、テロリズムについて知ることには意義がある。2016/07/10

q_ichi

1
とても面白いのだが、まぁ、著者がユダヤ系の人間であるからイスラエル寄りな姿勢は理解できる。だがしかし、暗殺の正当性を暗に認めているのはいかがなものかと思う。あと、訳者の翻訳がとても下手。文章も奇妙な言い回しがあったりして、違和感のある文章。あと、出てくる人間の数が多すぎるから、こまめに相関図的なものを入れてほしかった。途中で何度も「この名前ってどんな奴だっけ?」と、巻頭をめくったくらいゴチャゴチャしてくるんだよなぁ〜2010/08/16

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