出版社内容情報
発売以来、世界中で話題騒然となった『ダ・ヴィンチ・コード』の文庫が登場!
内容説明
ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描“ウィトルウィウス的人体図”を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く…。
著者等紹介
ブラウン,ダン[ブラウン,ダン][Brown,Dan]
1964年、米ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。1998年“Digital Fortress”(角川書店より近刊)でデビュー。2000年『天使と悪魔』(ラングドン・シリーズ第1作)、01年『デセプション・ポイント』(ノンシリーズ)を刊行。03年、ラングドン・シリーズ第2作となる『ダ・ヴィンチ・コード』を刊行、全世界でベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
592
ラングドン教授が美しい(ただしこちらは知的にも極めて優秀な)ボンド・ガールと共に難事件にあたるという構図は、今回も同じだ(まだ2作目なので一般化できるのかどうかは不明だが)。しかも、事件の発端でラングドンが苦境に立たされているところまで同じ。今回の物語の核を成すのは、シオン修道会の秘密文書と、それを読み解くキー・コードのダ・ヴィンチ、そしてオプス・デイ。読んでいて面白いのだが、肝腎の秘密文書の信憑性が極めて疑わしいために、「すべて事実に基づいている」には疑問符が。フィクションとして楽しめばいいのだろう。 2019/09/14
zero1
201
シリーズ第二弾はパリが舞台。ルーブル美術館の館長が謎のメッセージを残し殺された。暗号解読のため呼ばれた滞在中のラングドン教授だが警察の様子がおかしい。そこにソフィーという暗号解読官が登場。並行して描かれている謎の男は何を探しているのか?そしてラングドンたちとどこで交差する?フィボナッチ数列に黄金比、またも登場のアナグラムに秘密結社など読者は教養を試される。背景にあるキリスト教は日本人には理解しにくい?もちろんダ・ヴィンチとモナ・リザの謎も気になる。この長さなら上下二巻でもいいように思う。角川の経営戦略か?2020/05/30
せ~や
117
自分が小説にハマるきっかけとなった本であり、小説のよさを知った本。すごく思い出深い本です。
セウテス
104
【ラングドン教授】シリーズ第2弾上巻。ルーヴル美術館の館長ソニエールが、殺害される。館長は最後の力を振り絞り、自らの体を使い何かを遺そうとする。ラングドンはソニエールと面会の予定があった為、館長の遺体が示そうとした謎を解く協力を、警察から求められる。館長の孫娘ソフィーと、ダ・ヴィンチの残した暗号解読とその遺産を狙う秘密結社、否応なしにサスペンスは盛り上がる。映画を先に観ているので、登場人物のイメージはハッキリとつくのだが、反面スピーディーな筈の展開が、先が解っているとそう感じないという弊害も在ると解った。2020/05/04
kana
91
今更ダ・ヴィンチ・コードって笑われるかな。ベストセラーと騒がれてるとどうしても読むのを後回ししてしまって。けどいざ読んでみるとだいたい面白い、本書も然り。上巻を読み終えるまで、寝食を忘れて読み耽りました。殺人事件の容疑者として追われながらのラングドン教授の謎解き、その影で渦巻く陰謀がパリの終わらぬ夜に怒涛の展開を見せていく。モナリザに隠された謎とは?秘密結社が隠し続ける文書とは?ソフィに迫る危険とは?リーダビリティの高い文章も各章ラスト一文の切れ味の鋭さも秀逸でこれは正真正銘極上のエンターテイメントです!2018/08/04