内容説明
女刑事ケリーは、小学校でおこった殺人現場に呼び出される。鎖に繋がれ、爆弾で飛び散っていた死体が行方不明となっていたエリック刑事でなかったことに、胸をなでおろす。しかし、ジグソウはもう動けないはずなのに、いったい誰が?その日の夜、ケリーは何者かに拉致され、気が付くと、どこかの地下室に監禁されていた…。新たなゲームが、スタートしたのだろうか。
著者等紹介
行川渉[ユキカワワタル]
1970年生まれ。文筆業。ノベライズなどを多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ともかず
34
映画ソウシリーズのノベライズ本。映画ではグロシーンも見応え?(笑)があって魅力の一つなんだけど、文字ではあっさり表現されてるので、映画のグロさが苦手な人は小説の方がいいかも。あと気になったのは、持てばわかる本の薄さ、161ページしかない笑。ジグソウの行動理念も、ある理由で崩れていく。悲しいけどこのシリーズの面白さというか魅力が減った原因はそこにあると思う。ただ、ソウ3は、今までのソウと違って、“赦し”がテーマになってるのが面白い。解説者の「ソウ4が堂々の完結編だ!」…笑うw。2017/09/11
ちゃちゃ
13
(ぎゃあ~。絶対映像は見られません~!)1の時にわからなかったあれやこれやが次第に明らかになっていくのは嬉しいのですが,あまりのことに食欲減退・・・。そしてまたもやパワー30%減。罪を犯した相手を赦せるかっていっても,極限状態の中で性急に問うのは無理な話・・・。赦す気持ちや,信じる気持ちって,ゆっくり温めていくものでしょう。それができないからといって人間がどうしようもない存在だとは思いたくないなり。ジョンは,そんな状況であっても躊躇わず許し合い協力し合う人間の姿を信じたかったのだろうか・・・?2011/08/13
にゃんころ
7
1、2と違うゲームがスタート。【誰】の為に用意されたゲームなのか。彼、彼女、彼、彼女…。ラスト近くでそれぞれの立場がわかってきて最後の辺で『やめろー!!』と思ったけどやっぱりな結末。まだまだ続く。2017/04/04
マナフィー
4
飲酒運転によって最愛の息子を失った父親。妻は他の男に心を許し、夫婦の仲は嫌悪になり一家は崩壊寸前。唯一の宝物はまだ幼い娘だけ。そんな父親に試される『ゲーム』。それは死を前提に作られた機械に拘束された恨むべき加害者達を助け、そして赦せるのか?同時に父親の知らない所で妻もジグソウのゲームに巻き込まれ…。息をつかせぬ展開と、極限状態の人間達。ちょっとした気持ちで手に取ったこの本(BOOK・OFF 108円)思いの外、のめり込んでます。2015/10/14
TsumuRi
4
多分3あたりまで映像で見たはず。とにかく描写が「痛い」の極みだった1、2とは異なり、3では各人の、特にジグソウ側の内面に焦点があてられている。ジグソウのゲームは彼自身にも、彼の最も近しい人間にも公平に行われる、ただそれだけのことが妙に潔く、気高く思えるのは何故だろうか。彼一人が超越者で他の人間はすべて彼の掌で転がされているような印象。2011/08/08