内容説明
時は大航海時代。イサベル女王の次女フアナは、政略によりハプスブルク家王子フェリペのもとへ嫁いだ。若く、見目麗しい二人は激しく恋に落ちる。子に恵まれ、幸せな家庭が育まれたのも束の間、歴史は不幸にも彼女を悲劇へと導いてゆく―。母の死、父の策略、夫の私欲と浮気…激動する世相のなか、フアナは妻と女王の狭間で翻弄され、夫を深く愛するがゆえに精神を病んでしまう。狂女王と呼ばれ、城に幽閉されてもなお女王として気高く君臨したフアナ。数々の逸話を残す伝説の女王の知られざる生涯を、スペイン屈指の作家が描く衝撃の伝記。
目次
カトリック女王イサベルの陰で
フランドルへの旅路
リールの修道院で結ばれた二人
ブルゴーニュ大公妃フアナ
カスティーリャ王位継承者フアナ
カスティーリャの虜
カスティーリャ王国女王フアナ
愛する夫を失って
アラゴン王国お世継ぎ騒動
トルデシーリャス城の幽閉生活
ファナの守護天使エルナン・ドゥーケ侯
カルロス一世スペイン国王になる
トルデシーリャスでの再会
コムネーロスの反乱
エピローグ―トルデシーリャスにて
著者等紹介
オライソラ,ホセ・ルイス[オライソラ,ホセルイス][Olaizola,Jos´e Luis]
1927~。スペイン、サン・セバスチャン生まれ。小説やノンフィクションなど数々の作品を発表しているベテラン作家。代表作に『Planicio』(セビーリャ文学協会大賞)、『La Guerra del General Escobar』(プラネタ賞)、『Cucho』(バルコ・デ・バポール児童文学賞:フランス語に翻訳された同書がフランスで文学協会大賞も受賞)、『El Cazador Urbano』(ブラン文学賞:於ボルドー)。91年に出版した故バリェホ=ナヘラ博士との共著『La Puerta de la Esperanza(希望の扉)』は30万部を優に超えるベストセラーに
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