内容説明
父の死のショックもさめやらぬうち、タラはいきなり“葉巻男”に襲われる。危うく殺害を逃れたものの、男の謎めいた言葉が耳に残った。「“物”はどこだ?」その頃、ルクソール警察のハリファは盗掘品売りの男が殺された事件を追っていた。男は、最近発見された古墓から出土した“物”を扱っていたという…。タラ、追っ手、そしてハリファ。それぞれは手掛かりを辿り、広大な砂漠へ、そして歴史の謎へと導かれてゆく…。
著者等紹介
サスマン,ポール[サスマン,ポール][Sussman,Paul]
ケンブリッジ大学にて歴史学を専攻。卒業後、海外各地で様々な仕事を転々とし、’91年帰国。雑誌の創刊に関わるなど、ジャーナリストとして活動を始め、新聞各紙にてコラムを担当。’97年には“ブリティッシュ・コラムニスト・オヴ・ザ・イヤー”にノミネートされる。執筆活動の傍ら、ここ3年は、王家の谷の発掘調査チームに公式に加わり、1年のうち2ヶ月は、発掘現場で過ごしている。ロンドン在住。35歳
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。