内容説明
カラコルム山脈を背後に抱き、地上で一番美しい土地といわれたカシミール。ヒンドゥの少年ヴィジャイとムスリムの少年ハビーブはともに幼なじみとして少年時代をそこで過ごした。時は流れ、インド陸軍の少佐に昇進したヴィジャイは、世界で最も危険なテロ組織ラシュカル・エ・タイイバによる陰謀の存在を察知する。アフガニスタンで訓練を受けた闘士がインドに潜入し、虎視眈々と指令を待ち受けているというのだ。刻々と時間が過ぎ去る中、少佐はテロリストの足取りを懸命に追うのだが―。圧倒的リアリティで現在の国際情勢を予見した、インド発、世界的ベストセラー。
著者等紹介
チャンドラ,ヴィクラム・A.[チャンドラ,ヴィクラムA.][Chandra,Vikram A.]
インドで最も著名なTVジャーナリストの一人。カシミール情勢についての取材を精力的に行い、第一線で活躍している。オックスフォード大学に学び、現在はニューデリーに在住。『カシミールから来た暗殺者』でデビュー
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感想・レビュー
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pastis56
1
カシミール問題がおぼろげながら理解できた。先日見たインド映画(バジュランギおじさんと、小さな迷子)もインドとパキスタンの間の物語だった。カシミール地方が平和になったら、旅行してみたい。2019/04/04
Porco
0
2000年に発表された、インドのテレビジャーナリストによる小説。 印パ独立から執筆時にまでのカシミールの歴史を、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の2人の男性の人生とともに描いています。子供の頃に仲の良かった2人が、その友情を保ちつつも、一方はインドの軍人に、一方はカシミール独立のための活動家になります。 視点はインド側からのものですが、カシミール紛争とはどういうものなのかがわかりやすく理解できますし、小説としても面白かったです。2014/01/11
慧
0
★2002/05/06
さかき
0
「あなたたち男は、自分の夢を追い、やらなければならないと思ったことをやる。あなたたちのことをほんとうに好きな人間が、その代償を払うのよ」2019/11/28