出版社内容情報
舞台はシシリー島。戦争で夫を亡くした美しき女性マレーナに島の男達は魅了され、嫉妬に燃える女達は、あらぬ噂を立てる。13歳の少年レナートもマレーナに惹かれ、彼女を見つめ続けていた――。
内容説明
1940年晩春。ムッソリーニが英仏に宣戦布告したその日、12歳半のレナートはマレーナをひと目見て恋に落ちる。結婚して二週間で夫が出征してしまった、町一番のいい女。男たちの好色な視線も、女たちのやっかみも無視して町を歩くマレーナをレナートは追い続けた。戦局が悪化する中、マレーナの夫の戦死が伝えられ、未亡人となった彼女は過酷な運命に翻弄されることに…。少年の目を通して描く、“一生を決めた初恋”の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Holden Caulfield
2
「私が最大の魅力を感じる物語は、人間のきわめて基本的な本能が感動できる物語、つまり今もなお私たちを惹きつけるおとぎ話のような物語なのです。そして『マレーナ』は、まさにそういう物語なのだと思います」 監督のジュゼッペ・トルナトーレ自身は、新作をそんなふうに語っている。 舞台は、シチリアのカステルクトという架空の港町、主人公はレナート・アモローソという12歳の少年である。思春期を迎えたレナート少年が、マレーナという美しい女性に一目で恋をする。以後、少年は、今ならストーカーと呼ばれて終わりそうだが、それはしつこ2016/05/30
-
- 和書
- 谷口雅春とその時代