出版社内容情報
テンペはケベックの法医学研究所に勤務する法人類学者。骨の鑑定の専門家である彼女は、白骨死体や腐乱死体の識別にあたっている。ある日、四肢と頭部を切断されてほぼ白骨化している死体が発見された……。
内容説明
明日から休暇だというのに、神学校の敷地から四肢と頭部を切断された死体が発見されてしまった。これで休みなし。私、テンペ・ブレナンは骨の鑑定の専門家として白骨死体や腐乱死体の鑑別にあたる法人類学者。夫婦仲がぎくしゃくしてきた夫と一人娘をアメリカに残し、親友ギャビーの住むカナダの法医学研究所に勤務している。身元鑑定のため、骨の調査を進めるうち、過去に扱ったケースが鮮やかに甦ってきた。一年前モルグに運ばれてきた全裸の若い女性の死体。頭部切断。四肢切断。やがて私の頭にはある言葉が響き始めた。連続殺人…。累々たる死体、背後に忍び寄る影―タフで孤独な女性法人類学者の闘い。
著者等紹介
レイクス,キャスリーン[Reichs,Kathleen]
シカゴ生まれ。ノース・カロライナ大学教授。アメリカ法医学協会から正式に認定を受けた法人類学者。またノース・カロライナ州とカナダのケベックで骨鑑定の専門家として活躍している。『既死感(D´EJ`A DEAD)』はデビュー作であるが、自らの専門を存分に活かして描かれ、法医学のリアルな描写が大絶賛を受けた。カナダ推理作家協会最優秀処女長編賞受賞。2作目は『死の序列』(角川書店)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
円盤人
8
大ヒット海外ドラマ『BONES〜骨は語る』の原作、もとい原案である。主人公が法人類学者テンペランス・ブレナンという点のみ共通していて、彼女の性格は異なる。骨が専門ではあるが「ボーンズ」と呼ばれるほど派手に特化しているわけではない。舞台もケベックで、ブースもラボの仲間たちもいない。それでもエミリー・デシャネルの顔を思い浮かべずに読むことは難しく、どうも評価が難しい。ドラマより大きく見劣りするのは確かだが、結論は一応下巻が終わってからにする。ちなみに原題が「DEJA DEAD」なので邦題は意外にも直訳に近い。2023/05/26
cozicozy
5
アメリカのTVドラマシリーズの『BONES』が好きです。図書館で、たまたま目にして、テンペランス...これは!と思い読んでみることに。TVシリーズを観ているので、そのイメージが強く、登場人物も異なり、設定も異なります。別モノとして、読みました。読み進めたら、止まらななりました。下巻はどうなるのか?楽しみ。2011/09/20
くろわっさん
4
海外ドラマ「ボーンズ」の原作小説。 同様の手口と思われる若い女性の死体が何件か見つかる。 骨の専門用語がたくさん出てきて勉強になった。 めちゃくちゃ行動派な法医学者。 友達のギャビーの動きが気になる。 例え満載な海外らしい文法。 後半へつづく。2023/06/12
ちあき
2
BONESがきっかけ。 ドラマも小説もオススメ。
シーラ
1
すっかり内容を忘れてました。しかし、テンペがややめんどくさい性格なのは確かですが、クローデルを始めとした男共の態度にはビックリ~。日本は男尊女卑ひどいって言われるけど、欧米も大概やなあと思いました。これが小説として成り立つ程度にはあるんやなと。2021/05/12