出版社内容情報
フランス型の会計統一モデルは、フランスを旧宗主国とする途上国や新興国にいかにして根付いていったのか。また自らの会計制度を変化させていくことはなかったのかを考察。
内容説明
技術移転から辿る新興国と先進国の新たな協調関係と、フランス語圏の会計を新興国の視点から解明する。
目次
研究目的と検討課題
第1部 新興国・開発途上国の会計の形成(グローバリゼーションと新興国の会計研究;新興経済圏の会計設計に対する英米アプローチ―IFRS以前の枠組み;会計技術移転のメカニズム―プラン・コンタブルの影響の範囲の拡がりから考える)
第2部 会計基準の移転と浸透のダイナミクス(フランス基準への調和とモロッコにおける企業会計改革;モロッコにおける会計基準の二分化―国際会計基準(IFRS)採用と自国基準の再構築の課題
OHADA(アフリカ商事法調和化機構)会計システムの形成過程―ユーロ・アフリカ・モデル構築の試み
付加価値損益計算書の登場―導入論議から付加価値利益が財務諸表に組み込まれるまで
キャッシュ・フロー思考の浸透―勘定構造の共通性と資金概念の多様性
フランス語圏における会計技術協力―ドナー国の会計プロフェッションの役割)
第3部 新興経済国の会計基準設計(フランス会計基準設定主体の組織改革―70年の発展史を踏まえて;新興国・開発途上国のための国際会計基準の開発―IFRS for SMEsの課題)
研究の総括と展望
著者等紹介
小津稚加子[オズチカコ]
九州大学大学院経済学研究院准教授。博士(経営学)(神戸大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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