内容説明
ロベルタ・ガスパーリがニューヨークに着いたのは1980年の暑い夏の日だった。結婚に失敗し、ふたりの息子を連れ、たくさんのヴァイオリンとともに。生活のためにイースト・ハーレムの公立学校でヴァイオリン教師の職に就くが、仕事がやっと軌道にのりはじめたころ、今度は市の予算削減により、ヴァイオリン・クラスの廃止が決まる。ロベルタはこの決定に立ち向かう決意をするが…。離婚を機に人生をリセットし、ついには憧れのカーネギー・ホールのステージに立つ、バイタリティ溢れる女性の半生を描いた感動のノンフィクション。
著者等紹介
ガスパーリ,ロベルタ[Guaspari,Roberta]
ヴァイオリン教師。ニューヨーク在住。サニーフレドニア・カレッジで学士号を、ボストン大学で音楽教育の修士号を取得。彼女の半生を描いたドキュメンタリー映画「スモール・ワンダーズ」は1996年アカデミー賞にノミネートされた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたまる
0
「子どもを伸ばすためなら、ロベルタは何だってやるでしょうね。可能なかぎり、どんな汚い手だって使うわよ」……公立学校の音楽教師が市の予算削減によってヴァイオリン・プログラムが廃止される危機を救うノンフィクション。映画にもなった実話だが、その内実はよく分からない。物語がこの音楽教師(著者)の生い立ちを中心に記述されており、肝心のプログラムや反対運動にはあまり触れてくれないから。そのせいか否定的意見や失敗例もほとんどなく、賛美一辺倒になっている点が物足りない。まあ、音楽がテーマなんだから映画を見ろってことだね。2018/09/02
-
- 電子書籍
- ゆーどうぶ。 ~怪異は淑女のたしなみで…
-
- 和書
- 岡山の民具 岡山文庫