内容説明
ファラオとなって四年、二十七歳の青年王ラムセスは自然を超えた類稀なる力をそなえ、民から深く敬愛されていた。だが、平和は長くは続かない。西アジアの強国、宿敵ヒッタイトが遂に牙をむいたのだ。蛮勇を誇るヒッタイト軍の襲撃は酸鼻を極めた。風雲急を告げ、戦闘準備を急ぐラムセス。二万の大軍を率い、エジプトの命運を懸けてファラオが起ちあがった。張り巡らされた敵の罠、そしてヒッタイトの諜者と手を結ぶ兄シェナルの策謀…。ラムセスに奇跡は起きるのか。難攻不落の要塞、カデシュの砦で決戦の火蓋が切って落とされた!歴史に名高い死闘が幕を開ける、怒濤の第三巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
71
内なる敵である兄や姉が、ラムセスの失脚と死を願う中、宿敵ヒッタイトがエジプトに牙を剥く。陰惨な魔術の世界、ラムセスが起こす奇跡の数々。ラムセスは神ではないが、「光の息子」を主人公とした世界はめくるめく神話の世界だ。2019/11/07
明智紫苑
10
ラムセスの親友にして辣腕外交官のアーシャ。その色男ぶりは何だか、劉邦に仕えた陳平を連想させるのね。2014/12/01
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
7
*英雄物語3巻*ファラオとなって4年が経った…。民から深く敬愛されるまで成長したラムセスだが、平和は長くはなかった…。強国ヒッタイトがついにエジプトに進軍する!国防に傾注するラムセスだが…恐るべき敵はむしろ国内に巣食っていた…(紹介文・他より)――ついにエジプト戦史上、有名な『カデシュの戦い』…カデシュ要塞攻略戦が幕を開ける! ⇒続き2014/01/26
yo**ko
4
再読。ラムセスシリーズ第三巻。ついにシェナルの陰謀が明るみに出てきてすっきり。2016/12/29
Alexander
4
世界史初の和平条約がむすばれた戦争カデシュの戦い。流石にファラオの不思議な力で勝ちましたってことはないだろう。そこはまあ歴史物語ではなく、神話ってことで。三巻にはいりちょっと飽きてきた。アーシャ△!2014/07/14