出版社内容情報
セティ一世の次男として生を受けたラムセス二世。情熱的で熱血漢のラムセスに対し、狡猾で計算高い兄のシェナル。ファラオの座を巡って、血で血を洗う骨肉の争いが始まった!
内容説明
いつの世も、力あるものの人生に安寧は遠い。今を溯ること、3300年、古代エジプト第十九王朝は、王(ファラオ)セティ一世のもと、帝国の再建を目指していた。そして、これもまた世の常、力を巡って、密やかに不穏な策謀が渦を巻き始めていた。王の座を争うのは血肉を分けた実の兄弟、勇猛で情熱的な第二王子のラムセスと狡猾な兄シェナル。熱砂の大地に非情な骨肉の争いの火蓋が切って落とされた。ラムセスに忍び寄る魔の手、降りかかる苛酷な試練…。エジプト史上、最も偉大なファラオと呼ばれたラムセス二世、波瀾万丈の運命の矢がいま、放たれる!世界で一千万人を不眠にさせた絢爛の大河歴史ロマン。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
75
エジプト史上最も偉大なファラオと呼ばれたラムセス二世。彼の波乱万丈の生涯を描いた五巻からなる物語。誰を後継者に指名するのか、父セティ王の真意を図りかねるラムセスの葛藤が、細やかに描かれている。華々しい活躍、どろどろした陰謀といった男の世界だけでなく、作者が描くセティ王の第1王妃トーヤやラムセスの后となるネフェルタリといった聡明で清々しい女性たちも魅力的だ。2019/11/05
みや
26
古代エジプト史上で最も偉大なファラオと呼ばれるラムセス二世の歴史一代記。事前に少し勉強はしたものの、歴史大作ということで身構えていたが、驚くほどに読みやすい。序盤からグイグイ引き込まれ、想像以上の面白さに嬉しくなる程だった。第一巻はセティ一世の後継ぎを巡る実兄との争いが描かれる。ラムセスより父の偉大さの方が印象に残った。それぞれ別の職に就く友人たちが、彼の人生に今後どのように関わっていくのかが一番気になる。特にモーゼはどう描かれるのだろう。作風的に海は割れなさそう。蛇使いのセタオーがミステリアスで好き。2018/04/04
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25
**英雄物語・第1巻**いつの世も、力ある者の人生に安寧は遠い…。遡ること3300年、古代エジプト第十九王朝。その王宮でも、策謀が渦を巻き始めていた。争うのは、勇猛で情熱的な第二王子のラムセスと狡猾な兄シェナル。熱砂の大地に非情な争いの戦火が踊る!?――世界遺産に登録されている、彼が建てたアブ・シンベル神殿は余りにも有名です。そんなエジプト史上、最も偉大なファラオと呼ばれたラムセス二世。彼の波瀾万丈(なにせ…111人の息子と69人の娘がいる(笑))のエジプト大河歴史ドラマ!ファラオの荘厳さが魅せる良書!2013/11/23
明智紫苑
14
モーゼやトロイのヘレネやホメロスが出てくるという豪華さは、何だか宮城谷昌光氏の『孟嘗君』みたいだ。ついでにラムセスの姉はまさしく「女子と小人は養いがたし」という言葉通りの人だと思うね。2014/11/29
しーふぉ
9
大学生の時に友達が貸してくれた本がこの本でした。エジプトの歴史と言えば、ピラミッド、ツタンカーメン、ミイラ、ファラオしか知らない自分には新鮮で一気に読み進めたことを覚えています。久しぶりに読み返してみて、やっぱり一気に一巻読み終えた。2013/10/20
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