内容説明
無垢な子供の魂は、経験の中で有情に染まる。私たちはなにを失いなにを得るのか。無心と有心のありさまを、圧倒的な幻視力でとらえた神秘主義詩人の代表作『無心の歌、有心の歌』は、人間の真の姿を映し出す。善と悪、精神と肉体の相克を超える『天国と地獄の結婚』も収録。オリジナル図版とともに贈るカラー版詩集。
目次
無心の歌(序詩;羊飼い;こだまする草野原 ほか)
有心の歌(序詩;大地の答;土くれと小石 ほか)
天国と地獄の結婚(はちきれそうな無垢(中沢新一))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
junne
3
カラー図版が嬉しい。岩波文庫の「対訳 ブレイク詩集」よりは入ってきやすい訳かな(いずれにしてもどう読んでいいか今ひとつわからないのだが)。とおもったらいまはこの人の訳で岩波文庫が出てるのか。そっちも読んでみるかしら2023/04/21
Y.Yokota
2
「無垢の歌」「経験の歌」とも題されるブレイクのイラスト付き詩集。ブレイクは絵単体で評価されることはあまりない気はしますが、自身の詩のイメージを補完し、独特の世界を構築しているという意味で、素晴らしい画家だと思います。「無心」の詩篇は童謡のような子どもらしい目線で、生まれたばかりの、まさに無垢の視点で色々な物事が書かれています。対して「有心」の詩篇は経験を経た人が学んでいく挫折や悲観などが厭世的ですが、むしろ世俗のしがらみを超えて精神的安らぎ、神のもとへ向かおうとする、そんなブレイクの視点が感じられます。2022/03/16
jdrtn640
1
アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』より。2013/07/11
marin
0
さっぱりわからん?2013/07/31