内容説明
12年前にアマンダ・マックリーディが失踪したとき、彼女はまだ4歳だった。パトリックとアンジーは数々の困難をくぐり抜けて少女を捜し出した。だがその結果、彼女は大事に扱われていた誘拐先から、自堕落な母親の住む荒んだ家へ帰されることとなり、2人の心に大きなわだかまりを残した。そして今、16歳となったアマンダが、再び姿を消した。捜索を始めたパトリックとアンジーに、ロシア・マフィアの不気味な影が迫る―。
著者等紹介
レヘイン,デニス[レヘイン,デニス][Lehane,Dennis]
ボストンのドーチェスター生まれ。フロリダ州のエッカード・カレッジで創作を学ぶ。「遊びのつもりで」書いた『スコッチに涙を託して』(角川文庫)が指導教官の目に留まり作家としてデビュー。みごとシェイマス賞最優秀処女長編賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
36
パットリック&アンジー シリーズの最終巻です。映画化もされた『愛しき者はすべて去りゆく』の後日譚の位置づけで、12年歳月を経た二人(とブッバも)再会できます。前作で傷つきボロボロになったパトリックとアンジー。次の展開が楽しみだったのだけれど予想外でした。守るべきものを持った40代の二人の締めくくりとしてはよかったのでしょう。でも、二人のハードボイルドな活躍を期待したところもあるので、軽いタッチにちょっと複雑な気分です。ブッバのやんちゃなシーンはご愛嬌というところでしょうか。これでお別れ。ご苦労さまでした。2017/01/28
アイゼナハ@灯れ松明の火
30
超久々に読むパトリック&アンジーシリーズ最新刊!!ワクワクしながら読み進めたら、最終刊だったとは(泣)物語の中でも10年の月日が過ぎ、家庭を築き娘もできて、以前のようなヤバイ仕事には手を出しづらくなった二人。そんな二人の前にシリーズ4作『愛しき者はすべて去りゆく』で、パトリックが誘拐犯からネグレクト母の下へ連れ戻した娘が失踪したとの知らせがもたらされ…読み終えて思わずLife goes onと呟きたくなりました。変わりゆくものもあるけれど、きっと変わらず残るものもある。笑ってまたね、とお別れしよう。2011/04/24
スー
22
106前々作で行方不明になった4歳のアマンダを見つけ親元に返したパトリックはこれが原因でアンジーと別れ自責の念に捕らわれてから12年たちまたアマンダが姿を消したと捜索依頼を受ける、パトリックとアンジーは結婚して娘が産まれ不況の煽りを受け生活に不安を抱えた状況だが過去の過ちを取り戻そうと再び危険に飛び込んで行く。このシリーズはアメリカの暗部と親と子供の関係が題材になっていて読むたびにアメリカの理不尽な部分が垣間見えて驚いてしまいます。パトリックとアンジーに会えなくなるのが寂しい2020/08/08
Ribes triste
15
パトリック&アンジー最終巻。「愛しき者はすべて去りゆく」から12年後の物語。過酷な運命をしたたかに生き抜くアマンダの強さと逞しさに感動し、そしてパトリックとアンジーのこれからの人生に幸多かれという大団円。シリーズを最後まで読めてよかった。2022/05/07
yooou
15
☆☆☆★★ パトリック&アンジーそしてブッパ大好きだったんだけどなー。レヘインがなー。物語は走らないは、へんなコブシを回しまくるはでなー。三人がレヘインから逃げ出しちゃったように読めました。残念だ。2013/08/22
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