内容説明
心臓発作に襲われた医師ベンは、テクノロジーの発達した未来で蘇生するために、自らの身体を冷凍保存させた。21世紀に入り、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーの研究開発は飛躍的な進歩をとげていった。2072年。ついにベンは83年の時を経て息を吹き返す。そこは、病気の心配もなく、半永久的な命を授かった人類が、死との戦いに勝利をおさめた世界だった…。近未来の自然科学を予見しながら、生物としてのヒト、そして死の意味をも追究していく驚愕のSFノヴェル。
著者等紹介
ハルペリン,ジェイムズ・L.[ハルペリン,ジェイムズL.][Halperin,James L.]
アメリカ、マサチューセッツ州生まれ。ハーヴァード大学卒。世界最大規模の稀少コイン販売会社を経営。『天才アームストロングのたった一つの嘘』(角川書店)で作家デビュー。妻と二人の息子とともに、テキサス州ダラスに在住
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感想・レビュー
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ほしけも
7
SF小説は最近ちゃんと読み始めたんですが、これは中学か高校の時に読みました。人類が死ななくなっても地球はいつかなくなる。けどその時にはさらにすごい科学でどうにかなるぜ!っていう根拠があるのかないのかわからないけど希望が感じられて染みる作品だった気がします。死にたくない!!!2014/02/18
coma
0
科学技術の進歩により、誰も死ななくなった世界で、冷凍睡眠で処理された者達が次々蘇る。個人的に興味深かったのは、遺体冷凍がまだオカルトだった時代、死の直後に冷凍された父親が未来の自らに託した遺産欲しさに、その娘と配偶者が父親の死を殺人だとして、冷凍された遺体をその立証のために解剖しようと法に訴えかけるくだり。そして人間の魂はどこに存在するのかという永遠のテーマについて、死を克服しつつある世代と、死の恐怖を知っている世代とのジェネレーションギャップかな。2010/03/04
なるかみ憂
0
★★★
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- 和書
- 三国志